今日は3月の東日本大震災から半年。まぁ、震災後すぐに6ヵ月後は9月11日で、あの日とかさなるなぁと思っていました。そう、ニュースでもさんざんかぶせてきていますが、アメリカの同時多発テロからちょうど10年ということになるわけです。
半世紀ちよっとの自分の人生の中で、忘れられないニュースがいくつかあります。
最初が連合赤軍浅間山荘事件、次は日航ジャンボ機墜落事故、そして阪神淡路大震災。
ちょうど節目を迎える、この二つの事件・事故も、そういった一生記憶に残る出来事となっています。
アメリカの事件は、直接的な関係はほとんどないので、とにかく驚いたという気持ちでした。しかし、事件の重大性、特にイスラム社会からの自由主義圏に対する根強い反発については人ごとは言っていられない物が潜んでいると言わざるをえません。
東日本大震災は、程度はたいしたことはありませんでしたが、当事者の一人として多少は直接この災害の重大さを経験したので、なおさら記憶から遠ざけることはできないでしょう。
いずれにしても、時間の経過で、消えていく部分もあれば、さらに鮮明になってくることもある。大きな傷跡から立ち上がって、社会を立て直していくためには、時間無制限で考えていたら単なる夢に終わってしまうかもしれません。
ある一定の期間のなかで、目標を持って当たることが、実際に物事の実現には重要です。半年はそのための期間としては最低限、そして10年間は一つの結論を出せる期間として、しっかりと見据えないといけない。
東日本大震災についてはどうでしょうか。被害の総括はほぼ終了し、被災地の救援活動については一定の形が出来上がったというところでしょうか。これからは、実際の復興への現実的な行動が始まらないといけない。
とかと、福島の原発については、ある程度の事態の悪化を防ぐところでの安定は得られてきたようですが、まだまだ先が見通せない状況が続いています。時間がたってくると、皆の関心が薄れてしまうことが一番心配です。
半年という区切りを迎えて、まだまだ震災の問題はほとんど何も解決されていないという状況を考えると、やはり低レベルの駆け引きに終始していた政治家の責任は少なくないと思わざるをえません。とにかく始まったばかりの新政権には、しっかりと少なくとも10年目までを考えて腰をすえた対応をしてもらいたいものだと思います。