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2011年9月10日土曜日

プリウスα ~ Prius Family


トヨタ自動車のハイブリッド車のプリウス。

トヨタのハイブリッド営業戦略は、だいぶはっきりしてきました。今年はプリウス・ブランドの展開拡大の年となっています。震災がなければ、相当の規模の利益をもたらしていたのかもしれません。

まず、5月にワゴン、あるいはミニバン型のプリウスαを発売。8月までに86000台の受注がありますが、実際に生産できたのは16000台。9月からさらなる増産体制をしいているものの、工場の期間従業員が思うように集まらず、まだまだ納期ははっきりしてきません。

さて、それはともかく、年内にあと3つのプリウスが登場しそうです。

まず現行3代目の「普通の」プリウスがマイナーチェンジします。フロントフェースがじゃっかん変更になりますが、それほど目立った変更はないようです。

さらにプリウスG'sは、トヨタ自ら自信を持って送るブリウスのカスタマイズ・バージョン。プリウスでもここまでスポーティな走りができるというところを前面に出してきます。

そして、真打は12月発売予定(最新の雑誌の情報では11月に前倒し?)のプリウスC。これはヴィッツ級のコンパクト版で、すでにディーラーによっては予約(の予約)を開始していて、発売前にも関わらずすでにかなり数の注文が入っているらしい。

プリウスCは東北工場での生産で、豊田市で生産しているプリウスやプリウスαとは関係なく生産できる。正式な発売前の受注分についてはエコカー減税にかかる可能性が高いところが、より熱くしているのでしょう。

なにしろ、現在のトヨタの最大のライバルであるHONDAのフィットに真っ向勝負を挑む形になるので、値段しだいによってはフィットあるいはフィット・ハイブリッドを完全に打ちのめすかもしれないのです。

というか、当然そういう作戦でくるはずですから、値段はフィット・ハイブリッドの159万円より下の設定でくることは間違いない。αよりも、ニーズは圧倒的に高いはずで、爆発的な売れ行きとなることが予想されています。

そして、来年はプリウスのさらに進化した姿であるPHVプリウスが登場します。PHVはPlug-in Hybridのことで、家庭での充電ができる、より電気自動車に近づいたことになるわけです。燃費はさらによくなり、もうガソリンがアシストする電気自動車という表現が正しいのかもしれません。

もしかしたら、来年はαよりも大き目のエスティマ級のプリウスが登場する計画もあります。そして、2014年登場と噂される、スポーツカー型のプリウス・クーペも控えているのです。

もう、巷はプリウスだらけ。トヨタ=レクサス+プリウスということになってしまうのでしょうか。あまりにあからさまなので、アンチ・トヨタ、アンチ・プリウスもどんどん出てくることでしょう。そのへんは、HONDAに頑張ってもらうしかありませんね。