さて、プリウスαは今年のトヨタ自動車の目玉・・・だったんですが、そもそも発売予定直前に大震災にみまわれ車の生産が立ちゆかなくなり、たくさんのバックオーダーを抱えているにもかかわらず、夏は節電で思ったより工場稼働が伸びませんでした。
そして、やっと生産状況も震災前に復調したかと思ったら、今度はタイの洪水により部品調達の遅れでまた減産となりました。さすがに自然災害のことについては、客も文句を言ってもしょうがない。
さすがに日本でトップ企業のトヨタですから、現在は納車まで4ヶ月程度になっていて、注文した側もあれこれ待ち時間を楽しんでいられるギリギリのところになっています。
・・・というのは、あくまでも2列車の話。プリウスαにはSL、S、Gという3つのグレードありますが、上級グレードのGだけ3列車の設定がある。2列シートはワゴン、3列シートはミニバンという感覚です。
3列車は搭載する電池がリチウムイオン電池で、これがとにかく作れない。4月に注文した人の分は生産は終了していて、12月現在5月の注文をやっと半分くらい完了できた程度らしい。
納期は注文数と生産数の兼ね合いですから、どちらも正確な情報が出されていないので推測の域をでません。トヨタのHPによると、12月に注文すると納期は来年の9月以降となっています。実際には、それよりは少し早くなるのではないかと期待してしまいます。
当然注文数はだんだん減っているはずですよね。4月分を作るのに5ヶ月、5月分を作るのに5ヶ月。6月分で3ヶ月、7月以降は各1ヶ月くらいに考えると、だいたいつじつまがあいそうな感じです。
そもそも、納車待ちにいろいろと神経を使うのもエコカー減税というものがあるから。なにしろ取得税と重量税という購入時にかかってくる税金はバカになりません。プリウスαの場合は、おおよそ15万円です。
減税が終了するのは4月で、そこに間に合うかでずいぶんと違ってくる。自分の場合は6月注文で5月納車と言われましたが、さすがに増産で対応して減税には間に合うだろうと思っていたのですが、どうもさすがにギリギリでアウトという一番悔しい状況になりそうな感じ。
ところが、昨日の新聞で気になる話。というのは、平成23年度第4次補正予算で、エコカー減税の延長とエコカー補助金の復活というニュース。そこまで、自動車業界を優遇するのか? という感もなきにしもあらずですが、車種を絞ってもハイブリッド車は間違いなく対象になってくるでしょぅから、減税の恩恵を受けることができそうです。
ただし、これは与党が野党とうまくやって、政治が空転しなければの話。どうも、自民党もだいぶへそを曲げていますのでどうなることやら。もっとも、そもそもエコカー政策は自民党が始めたことですから、否定することはないでしょうけどね。
となると、今日が最終日の東京モーターショーで話題になっている年末登場のトヨタの新型コンパクトハイブリッド車(プリウスC改アクア)も、減税についてはほぼ問題なさそうです。
アクアは12月26日発表ですが、すでに情報は出回っていて、αの時と同じですでに多くの予約が殺到している様子です。自分のいつもお世話になっているディーラーでは、1月~3月までの割り当て分は事前の予約でほぼ埋まっている。
1週間ほど前に本体とオプション類の価格が通達され、正式な注文書が作れるようになり、12月13日からトヨタ自動車本社への注文が入れられるようになるそうです。
このディーラーでは神奈川県全体で3月までの割り当てが約500台。全国だと、2万台くらいになるのでしょうか。トヨタの販売チャンネルは4系列ありますから、3月までに8万台程度の生産を計画しているのかもしれません。
生産する岩手工場では年間20万台まで生産可能と発表されていますので、だいたい数字もあっているようです。発表前のバックオーダーはαを軽くしのいで、10万台規模になるかもしれません。またもや納車1年待ちというのは現実味を帯びてきましたね。
ついでに気になるのが、11月の新車販売台数。ベスト10でほとんどの車は前年比を上回り、10月よりも好調な販売成績を出している。ところが、ホンダのドル箱のフィットとフリードは前年比割れ、特にフィットは10月より台数を落としているのです。
これはアクアのニュースが9月末から流れ始めた影響は否定できません。来年はホンダの独自のハイブリッドIMAではなく、トヨタ式に近いハイブリッドを出すようですから、正念場と言えそうです。
スズキもハイブリッドの搭載の話が出ていますし、すでにアクアについては2014年PHV投入も決まっていたりと、この数年は新しい車の話題から目が離せない状況が続きそうです。