メディアはすでに取材が可能になって、この数日東京モーターショーの話題がテレビの情報番組でずいぶんと取り上げられています。一般公開は今日からで、車好きは大集合!! って、仕事をしているとそう簡単にでかけていくわけにはいきませんけどね。
もちろん近未来の夢のある車の話もいいんですけど、現実的な話としては、新しいトヨタのハイブリッド専用車種「アクア」の実車がついに登場しました。アクアについては、いろいろ上げたり下げたりの話が錯綜しましたが、価格もはっきりして今日から正式な契約も開始されています。
車両価格はL 169万、S 179万、G 185万です。これを安いと考えるか、高いと考えるか。トヨタがコンパクトカーという名称で、「手のとどく」価格としたわけですが、車に何を求めているかによっていろいろな意見が出ることでしょう。
キーレスエントリーを実現し、ハイブリッド車では当たり前の装備となっているスマートエントリーはメーカーオプションパッケージで¥53,550です。これは初期生産車はすべて装着しての生産ですから、実質強制オプションとなっています。つけない車両の生産は、来年5月以降です。
LEDヘッドライトとフォグランプのセットになったパッケージは¥115,500。いろいろな表示で楽しめるアドバンストディスプレイ・パッケージは¥42,000。
女性受けしそうなビューティパッケージには、ナノイー、紫外線99%カットガラス、シートヒーターなどが含まれて¥43,050。16インチアルミホイール、大型リアルーフスポイラーなどのツーリングぱケージが¥99,750です。
純正ナビを使いやすくするナビレディパッケージは¥42,000で、ナビのいらない人向けのオーディオパッケージなら¥46,200。
そのほかにも単独で選べるメーカーオプションやディーラーオプションはやまほどあって、組み合わせは数万通りとトヨタは豪語しているわけです。
トヨタにはトヨタ、カローラ、トヨペット、ネッツという4つの販売チャンネルを持っていて、各ディーラーによって取りまとめ方は様々のようですが、本社に正式に発注をかけられるのは12月13日です。13日の朝、一斉にパソコンから発注かかけられるというのも、なんかすごい話。
神奈川県のあるディーラーの場合、1月から3月までのエコカー減税に間に合う期間の割り当ては約500台(G:S:Lの割合は2:5:1)。営業所は50ヶ所あるので、各店舗あたり10台ということになります。
今日オプションの価格が出たので、正式な発注を作れるようになったそうです。おそらく、今日と明日で減税に間に合う分については注文は一杯になるでしょう。12月26日の正式発表の時点では、おそらく数万台のバックオーダーになることは間違いありません。
プリウスαの納期がめちゃくちゃになっていることは、さんざん嘆いてきましたが、アクアはもっとすごいことになってしまう感じですね。とにかく、すでに2014年にはPHVアクアの発売も予告されており、今後各社からもいろいろな新しい車が出てくるようです。
特に、エコカーの流れとは別に、もう一度「かっこいい」車をめざす方向性も忘れてはなりません。今回のモーターショーでも、トヨタの「86」をはじめとして注目です。
若者の車離れがよく言われており、自動車業界は新しい顧客の獲得にやっきとなっているわけで、そのあたりをそっと気にしていたいものです。