クラシック音楽でフランス物というと、やや高尚なイメージ。なんか難しい曲をわかった顔して、しつとりと聴かないといけないようなところがあったりして。
ドビッシーとかラベルとかは代表的な作曲家で、一曲だけ聴くにはいいんですが、全集とかで続けて聴くのはちと辛い。ファンの方、ごめんなさい。まだまだ、クラシック愛好家としては自慢できるほどではありません。
でも、時代が進んで19世紀以降のフランス物になってくると、意外といけたりするんです。というわけで、ガブリエル・ピエルネという人。19世紀末から20世紀初頭にに活躍した作曲家。
曲調は印象派の流れをもちつつも、ロマン派の香りもたたえ、比較的メロディがわかりやすい・・・つまり、聴きやすいわけです。ただし、別の言い方をすると、聴き流すのにちょうどいい。
この流れが、まさにいわゆるサロン音楽・・・というか、カフェとかで軽く流れている軽音楽的な音楽へとつながっているのかもしれません。
このアルバムはピアノ曲のアルバムですが、なかなかいい。流し聴きでもいいし、時折はっとするところがあって、思わず聞き耳をたててしまうようなところがあるのです。
大作曲家ばかり聴いていないで、たまにはちょっとこういう隠れた作曲家を捜し当てると、ちょっと得した気分になりますね。