暦の上では夏の訪れ、立夏となって、今日からは末候の竹笋生です。たけのこしょうず、と読みますが、意味はまさにその通り。
最近は、たけのこの旬というと、もう少し早いですね。4月が中心かな。掘り慣れた人だと、竹林のここっていうところを一発で見極めて、見事なたけのこを取り出します。
以前に一度だけ、たけのこの塩釜焼きというのを食べた事があります。なんでも、その日の朝に取れたたけのこでしかできないらしい。
たけのこは、切り取ったあとも成長しているので、寝かせておくと1日で曲がってくる。そして、あくがどんどん増えてくるのだそうです。
取り立てのたけのこを昆布で包んで、大量の塩の中で蒸し焼きにします。もちろん下茹でなどしません。よけいな水分は塩が吸収して、たけのこ本来の味に昆布の旨みとほのかな塩味がつくわけです。
いやぁ~、これが絶品でした。もう一度食べてみたいと常々思っていますが、相当高級料理店にでもいかないと無理でしょうか。
そこらのスーパーに出ているような、掘り出してからどんだけ時間がたっているかわからないものでは怖くて真似もできません。