磔刑により一度「死んだ」のち、キリストは蘇り神の国について40日間語り続け、そして昇天したとされていて、今日はそれを記念する昇天祭の記念日です。
J.S.バッハは昇天祭のためには
BWV 11 神をそのもろもろの国にて頌め
という長めのカンタータがあります。通常はオラトリオとして扱われているので、バッハが作曲した3つのオラトリオの一つとされています(あと2つはクリスマス・オラトリオ、復活祭オラトリオ)。
2013年は、ガーディナー先生はCDの録音だけでなく、コンサートでも盛んに演奏していたようで、YouTubeではBBC promsでの演奏が、高解像度で視聴できて嬉しい限りです。
復活祭オラトリオは、開始早々、高らかに鳴り響く金管楽器の喜びに満ちた音楽。この昇天祭も、同じような雰囲気で、初めて聴くとどっちがどっちかわかりにくいかもしれません。
もうちょっと、歓喜の高揚感があってもいいかもという感じがしないわけではありませんが、あわてず騒がずじっくりと音楽を演奏するところは素晴らしい。
毎週のカンタータ以外に、こういう特別な記念日が入ってくると、教会暦に沿ってバッハを聴いて行くと言う試みは、大変忙しくなります。