2015年1月9日金曜日

インフルエンザ爆発的流行

お正月の華やかさが落ち着いてきましたが、インフルエンザの流行が爆発していて、ほぼピークに近づいたようです。先週だけで、今までの患者さんの半数近くが発生しています。

11月の発症に関連したA型ウィルスと12月に発症したものでは、微妙に型が変わってきているようです。そして、ワクチンの型はいまのところどんぴしゃではなく、微妙にずれていることが確認されています。

予防接種をしたからといって、安心というわけではありません。ただ、まったく無効ということではなく、予防接種をした方は比較的軽くすむ傾向があるようです。

うがい・手洗い・マスクは予防の基本で、予防接種や抗ウィルス剤の普及があっても、重要性は減る事はありません。また、発症した方は一定期間の外出は、くれぐれも控えてほしいと思います。

インフルエンザの基本的な知識を整理しておきます。

原因は、インフルエンザウィルス。飛沫感染を起こし、潜伏期間は2日以内。
発症すると、38度以上の高熱と咽頭痛、通常の風邪症状を伴う場合もあります。

もともと体力があれば、5日程度で自然治癒します。水分をしっかり取りながら安静にしましょう。

潜伏期でも他人にうつす可能性があり、発症しての数日が感染力が高く、解熱しても丸24時間は感染力が残っています。

簡易キットにより、ウィルスを検出する事が可能です。ただし、発熱してから5~6時間以上たたないと、検出できません。また、検出できれば発症は確実ですが、検出できなくても否定はできません。

抗ウィルス剤は、カプセルのタミフル、吸引するリレンザ、イナビル、点滴で使うラピアクタなどがあります。タミフルと年少者の異常行動の関連は、ほぼ否定されています。

抗ウィルス剤は、発症してから48時間以内に使用開始しないと効果はありません。