サンデージャポンという、日曜日の午前中にTBSが包囲しているバラエティ情報番組。正直言って、はしゃぎすぎで、品の無い番組という印象で好きになれない。
その前にやっている関口宏が司会するニュース解説番組が、硬派なだけによけいに目立つわけですが、もっともTBSの狙いはその落差なのかも。
とりあえず、サンデージャポンはめったに見る事のない番組ではありますが、前回は偶然見てしまいました。あいかわらずのコメンテーターが並んで、あいかわらずの進行。
司会は爆笑問題ですが、今回は太田クンが、急にまじめな口調でコメントしたことが、割と印象に残る内容でした。ふだん、ふざけてばかりなので、随分と印象が変わります。
「(イスラム国による日本人殺害予告事件について)今はネットを通じて、いろいろな情報が飛び交う時代ですが、メディアは憶測で物を言い過ぎ。一種の誘拐事件ということを考えると、今は黙ることも重要ではないか。議論は後でもできる」
というような主旨の発言でした。個人を対象にした誘拐事件と違って、国単位、場合によっては世界全体にも影響しかねない事件ですから、必ずしも太田の指摘が正しいとは言えません。
しかし、太田が言うように、ニュースでは事実の伝達以上に、あまりに推測の域を出ない解説が多過ぎです。明らかに番組を構成する事が目的で、メディアが御旗を掲げる「真実を伝える」ことを逸脱しているものも少なくありません。
そういう意味では、太田の言う事の一部には共感できる。はちゃめちゃな芸風の太田ですが、素の部分が出た部分であるなら、ふだんも計算されたはちゃめちゃなのだろうと思いました。