そもそもキリスト教どころか、仏教ですらよくわかっていないわけですし、クラシック音楽の中で声楽は最も苦手にしていたのに、ずいぶんと無謀な計画を立ててしまったものだと思います。毎日ブログを書くという習慣が無かったら、とっくに挫折していたかもしれません。
思い立ったのが四旬節の時期だったので、実際にカンタータを聴き始めたのが「マリアのお告げの祝日」から。そしたら、いきなり受難週に入り、もう受難曲だけでもアップアップになって、復活祭から、何となく本格的に聴くための自分なりのルールみたいなものができました。
そして、今日は復活祭、イースターのお祭り。正真正銘、1年間かけて、ついに一巡したことになります。キリスト教徒でもないのに、せっせと教会暦を調べて、日曜日ごとに朝からカンタータを聴いていると、さぞかし信仰心も…残念ながら芽生えませんでした。
もちろん、付け焼刃的な薄っぺらい知識ですから、たくさん間違いを書いてきたかもしれません。このジャンルでは「神」と崇められているカール・リヒターについては、否定的なことを書いてしまいましたし、ベテランの人からはたくさんのお叱りを受けるようなことばかりでしょう。
これからは、一緒に買いためたガーディナー盤以外の他の演奏を、聴きたいときに聴きたい分だけ聴いていきたいと思います。さしあたって、あえてできるだけ聴かないようにしていたのが、鈴木雅明のBCJによるカンタータ全集です。
いずれにしても、1年間をかける大きな意味を提供してくれたガーディナーの56枚のCDは、ものすごく大きな楽しみをあたえてくれたわけで、単なる廉価版CDボックスとは違う大きな意味がありました。本当にガーディナー先生には、感謝しても感謝しきれない。
今日は、キリストの復活をお祝いすると同時に、ガーディナー先生の偉業に敬意を払いつつ感謝を捧げる一日にしたいと思います。