平成24年度の新車登録台数が発表されました。これは日本自動車販売協会連合会というところが、出している統計ですが、まぁ、一般人にはあまり興味が無いところではあります。
予想通り、トヨタのアクアとプリウス、ホンダのフィットの3車種が上位を占めました。
1位 アクア 228万台
2位 フィット 166万台 フィットシャトル、ガソリン車、ハイブリッド車など含む
3位 プリウス 154万台 プリウスαも含む
輸入車については
1位 フォルクスワーゲン 6万2439台(13.5%減)
2位 メルセデスベンツ 6万1832台(3.4%増)
3位 BMW 4万3339台(13.8%減)
アクアは実質小型プリウスで、欧米ではプリウスCとして売られていますから、トヨタのプリウスの一人勝ちという状況は不同。通常プリウスは、アクア発売後に販売台数は激減しましたが、トヨタにしてみれば織り込み済みの話でしょうから、特に驚くようなものではありません。
FIT2が発売された頃までは、プリウスとフィットは1位と2位争いでデッド・ヒートを繰り広げていたことを考えると、フィットがアクア+プリウスの半分もいっていないことのほうがびっくり。やはり、FIT3発売後の連続リコールの影響は少なからずありそうです。
ホンダはこの1年間くらいの間に、新たな車種を増やしていて、ジェイド、グレースなどにフィットからの顧客の移行もあるのかもしれませんが、 発売当初だけ比較的上位に入っているだけで、その後はジリ貧状態です。
トヨタは新しいワンボックスとして、エスクァイアをだしましたが、コンスタントに20位以内を維持している感じ。価格以上の高級感を売りにしていますが、高級ではなくあくまでも感がするだけというところがビミョ~なところ。
トヨタのワンボックスとしては、アルファードとヴェルファイアの兄弟車種が、メジャーチェンジして超高級に変身していますので、むしろエスクァイアは中途半端な安っぽさが目立つかもしれません。
むしろ、24年度全体にがんばったのがヴォクシーで、なんと4位に食い込んできました。ノアも9位と健闘しています。値段も手ごろで、変に高級感を出していないところが好感が持たれるのかもしれません。対するホンダの定番ワンボックスは、ステップワゴンは22位で、フリードが13位。
トヨタ、ホンダ以外では、がんばっているのはスバル。レヴォーグとインプレッサが、それぞれ17位と18位で、毎月の順位でもコンスタントに売れています。 日産は、ノート(5位)、セレナ(10位)、エクストレイル(15位)のみで、やはり寂しい感じ。ヨーロッパ扁行デザインなど、万人受けしないところがありそうです。
全体的には前年度に比べて15%程度の台数減少となっていて、特に上位3車種はかなり減ったというところ。それだけ、ユーザーの多様化志向が明確になってきたのかもしれませんが、アベノミクスが、必ずしも成功しているとはいえない実証なのかもしれません。