さてさて、盆栽なんですが・・・これは、何かに興味を持つと深く入り込みたくなる自分の特性みたいなものなので、盆栽についてもそれなりに詳しいところを知りたくなってくるわけです。
まぁ、当然ネットを探すのが手っ取り早いご時世ですから、いろいろと検索してみる。すると、ある程度は初心者としては十分すぎる知識を吸収できるサイトはたくさんあったりします。
ただ、パソコン漬けの人間ですが、もともとは昭和男子であり、アナログな人間なので、紙媒体になっているものをパラパラとページをめくりながら見る方がしっくりくる。
本屋さんにいってみましたが、カーデニング関連の書籍はけっこうあるんですが、盆栽ともなるとごくわずか。出版された数にも差があるんでしょうけど、趣味の対象としては、需要も多くは無いのかも。
当然、いつもお世話になっているAmazonは隅から隅まで探してみました。ただ、見つかる本はほとんど初心者限定の「・・・の基本」、「…入門」、あるいは「必ず成功する・・・」みたいなものばかり。
こういうのは一冊あれば十分みたいなもので、それもごく最初のうちだけ役には立つものの、広く浅くの内容なので、細かい点についてはほとんど役に立たないことが多い。
とりあえず選んだのはこれ。「とっておきのいろは」ということで、何も知らない者が対象の本としては、とりあえず表紙の見た目で選ぶしかない。
それと書いた人が女性・・・だからというわけでもないのですが、自分より年上の人が書いたものより、若い人の方が新しい見方で、今どきの盆栽を紹介できるかなというところ。
まぁ、とりあえず基本中の基本みたいなところは少しわかった感じがします。「いろは」ですから、「にほへと」については書かれていないのはしょうがない。
盆栽はただの鉢植えとは違う「美術」的な要素があるものというのですから、盆栽の技術的なことだけでなく、発達の歴史的なことや、芸術としてどういう知識を持って挑むべきかは知っておく必要があります。
テレビのバラエティで、1億円の値がつく高級盆栽はどっちみたいなものがありましたが、その時はどっちかよくわかりませんでした。これを見極められるための知識は持っていたいものです。
さらに探していて見つけたのは角川文庫の「ジャパノロジー」というシリーズ。日本の伝統的な美術・工芸を紹介する好企画なんですが、このなかに「BONSAI」がありました。
こちらは盆栽作りよりも、歴史をふまえた盆栽そのものの楽しみ方を、自分より若い著者が端的にまとめてくれていて、なかなか楽しい本です。こういう本は、少しづつ自分の盆栽のステージが上がっても、その時々にまた読み返すことができる優れものだろうと思います。
多少わかってくると、さすがに奥が深い世界だなと思いだしているところで、ただ植物を植えて花が咲くのを楽しんでいるのとは、まったく別の世界であることに、今更気がついて驚いています。
とりあえず、このあたりの本から始めて、少しづつ知識を肥やしていくと、さらに盆栽を楽しむことができそうです。