2016年6月27日月曜日

春花園BONSAI美術館


大宮は盆栽の聖地ですが、都内にも日本を代表する盆栽作家がいます。そして、その方が運営する盆栽園が「美術館」として開放されています。

盆栽界で有名なその方は小林國男さんで、自分も盆栽を始める以前から、テレビの芸能人格付け番組で1億円の価値がある盆栽が紹介されたのをきっかけに名前を知りました。

その番組で、それだけの価値がどこにあるのかがわからなったことが、盆栽を始めるきっかけの一つになっているわけで、ある意味自分にとっては最初の「先生」と言えるかもしれません。

都内江戸川区にある春花園が小林さんの盆栽園で、美術館としても解放されています。園庭を見るだけなら無料?かもしれませんが、趣のある建物の中に入るには入館料を払います。

園庭に所狭しと並んでいる盆栽だけでも、十二分に目の保養になりますが、屋内に展示してあるものがすごい。床の間に掛け軸などと一緒に置かれた情景は、まさに盆栽美術写真集のようで、もう一つ一つにため息がでるようです。


おおみや盆栽美術館と違うのは、一つ一つの作品に説明書きはありません。見て感じろということなのか、ここではある程度の知識は事前に必要とそれているかもしれません。ただ、広さも展示数もおおみやの比ではありません。

屋外に並んだものでも、どれをとっても何十年と手を入れてきたものばかりで、とにかく圧倒されてしまいます。無造作に置かれたものですら、自分がちょっといじってなんとかなるようなものはありません。


時々、値札らしきものがついていて、ゼロの数を数えるだけでうなってしまいます。作業をしていた方に聞いたら、基本的に、これらはどれもが売ることができるものだそうです。とは言っても、とてもとても大きさも値段も手が出るものではありません。


入り口付近にばらばらと置いてある、小さいものは値段を聞いたら500~数千円で、せっかく来たので記念に数点を買わせていただきました。

おおみやにしても、春花園にしても、晩秋の頃にまた行ってみたいと思います。特に雑木類は紅葉の美しさが見所ですからね。