世の中が「平成」に入って間もない頃でしたか・・・バブルがはじける直前、戦後の高度経済成長の末期、わけのわからないものに世間は一喜一憂していました。
そんな時代に脚光を浴びたものの一つが、人面魚。多くは鯉ですが、真横からは何てことは無いのに、正面から見ると人の顔のように模様が見える・・・というだけのこと。
いろいろな人面魚が見つかりました。中には、かなりそれらしいものもありましたけど、所詮模様ですから、それだけのことで、よくもまぁ他愛のないことに騒いでいたものです。
鯉からすれば、いい迷惑でしょうけど、ふだん目にかけない人も注目したわけですから、餌が多少増えるというような、何かしらの恩恵もあったかもしれません。
今では、その場で「顔みたいだね」とちょっと話題になるくらいで話は終わり。時代が変わったというのもありますが、本来その程度の話ですから、人面魚と祭り上げることもバブルの一つだったんでしょうね。