2016年6月26日日曜日

狭い日本、そんなに急いでどこへ行く


・・・というのは、自分か高校生の頃に流行った交通安全標語です。

当時は、戦後の高度経済成長の末期にあたる頃で、どんどん車が増えて、交通事故も激増していたような時代。車の排気ガスもすごくて、狭い路地では、車が通ると、しばらく息を止めていた記憶もあります。

何しろ、東京-大阪が東京オリンピックの時に新幹線が開業して3時間10分というのも、すごいことだったわけで、それまでは新婚旅行の定番といえば、首都圏からは熱海だったことを思えば、びっくりです。

江戸時代だったら、東海道をテクテク歩いて2週間くらいはかかったでしょうから、そりゃ新幹線にひかり号(光のように早い)、こだま号(音のように早い)というネーミングをするのももっともです。

参勤交代があると、一族郎党引き連れて、ひたすら江戸を目指すわけですから、その集団たるやすごいものだったんでしょうね。

ただし、お殿様は駕籠に乗っているだけ・・・ですけど、おそらく半日狭い駕籠に乗っているだけでも、かなりの苦痛でしょう。中にはエコノミークラス症候群を起こすようなこともあったのかもしれません。

今では、狭い地球、そんなに急いでどこへ行く、くらいになったでしょうか。