2016年6月13日月曜日

さいたま市大宮盆栽美術館


盆栽に興味を持って、いろいろ首を突っ込んでみると・・・なんと、盆栽愛好家の聖地と呼ばれる場所があった。それは、さいたま市。大宮に盆栽町という地名があるんですね。

もともと、東京の盆栽を生業にしていた方々が、関東大震災以後に、東京では植物を育てにくい環境になったということで、集団で移り住んだのが始まりだそうです。

一番多かったときは30数軒の盆栽園があったそうですが、今は6軒にまで減ってしまいましたが、それでも盆栽を中心とした街であることにかわりはありません。

もともと東京の市ヶ谷にシュレッダーで有名な会社があり、そこの社長さんが本社の一部で始めた高木盆栽美術館というのがあったそうですが、そこの閉館とともに主な盆栽を引き継いで、盆栽町に作られ2010年に開館したのがさいたま市盆栽美術館です。

とにかく、一度は訪れなければというわけで、昨日の日曜日にさっそく出かけてきました。ちょうど皐月展をしていて、入るといきなりのたいそう立派な皐月がお出迎えです。

いきなり、その存在感に圧倒されてしまいました。街中のつつじは、もうほとんど花は終わっているのに、ここに展示されている皐月の花付きの良さはすごいものです。


そこから、展示室にある数々の立派な皐月を見た後、庭園に出て常設の盆栽をじっくりと眺めました。一体、樹齢何年かと想像するだけで恐ろしくなるような立派な樹々が、あちこちに並んでいて、とにかく初心者の自分でも圧倒されました。


真柏という樹は盆栽のスタンダードの一つですが、 この盆栽でも、幹の古さと葉の新しさ、自然の厳しさと優しさの両方を備えているように感じました。

とてもとても、こんな立派なものは無理ですが、小さい鉢でとりあえず自分の世界を作ることはできそうなので、少しづつ楽しみを増やしていきたいと思います。