2016年7月12日火曜日

出猩々紅葉


ムクロジ科カエデ属

もみじは漢字で書くと「紅葉」で、秋に赤く紅葉(こうよう)する葉の代表選手みたいなところがあります。楓(かえで)とは兄弟関係にあたり、一般に葉先が3つに分かれているものが楓、5~7に分かれているのが紅葉と呼ばれます。

もみじの園芸品種は驚くほど多くて、とにかくすべてを把握するのは難しそう。もともと自生していた元祖みたいな種類はオオモミジ、イロハモミジ、あるいはヤマモミジなんでしょうか。

盆栽用として手に入れやすいのは、山もみじか出猩々もみじです。出猩々は、新芽が最初から赤くて、しだいに緑色に変わっていき、秋には全体が紅葉するので、色の変化が楽しみやすい。葉が繊細な清姫も人気のようです。

ずっと赤いままなのが野村もみじで、他にも葉が細く分かれているものや、縮れたもの、縁取りがあるもの、大きいもの小さいものなどいろいろです。

出猩々もみじは、耐寒・耐暑に優れ、日陰にも強くて、虫害も少ないということで、自分のような初心者には最適です。

基本的な管理は、典型的なパターンでOK。

日当たり、風通しの良いところに置き、夏は葉焼けを防ぎ、冬は霜を避ける。潅水は、春秋は1日一回、夏には2回、冬は2日に1回、鉢底から水がでてくるまで。

肥料は春と秋に遅効性有機肥料を月に1回、梅雨から夏、そして冬はいらない。年数を経たものは少なめにします。葉がある間は、月に一度殺虫剤を散布します。

そして、2年に一度くらいを目安に植え替えというところまで、葉物盆栽の管理としては、特に難しいところはなさそうです。

年明けに針金かけで形を作り、春先に新しいところの芽摘み、その後は葉すかし(縦に半分くらい切る)、梅雨前に葉切り(少し残す)した後、伸びすぎた徒長枝を剪定し針金をはずします。

まとめて書くと簡単ですが、自分の場合はわけがわからないうちに、伸びたいだけ枝を伸ばしてしまったので、いろいろな管理をするタイミングを逸してしまいました。


4月の購入時には幅×高さは10×15cmくらいでしたが、今は30×30くらいになってしまいました。しかたがないので、落葉後に形は考えるとして、とりあえず伸びたところを針金で伏せて、なんとなく形を作ってみました。

どうにもならなくなったら、落葉時にかなり大胆に切り戻す強剪定も可能ということなので、とにかく最初は練習だと思っていじってみるしかないですね。