蝉の脱殻があるということは、当然そこから抜け出た成虫がいるわけで、それなりに蝉の鳴き声が聞こえるようになりました。
細く割った竹を束ねて、軒下に吊るすのを「すだれ」と呼びます。一方、葦を束ねて、立てかけて使うのが「よしず」です。
これは・・・近所の軒下に吊るされている・・・んですが、どう見ても竹ではなくて葦のようにも見える。すだれなのか、よしずなのか・・・
まぁ、それはともかくも、そんなところに蝉がとまっています。
都会で目にする蝉は、大半がこれ。鳴き声からして夏らしく、暑さを増長してくれる。他にはツクツクボウシもいると思いますが、姿はほとんど見ることは無い。
蝉は成虫になってから、1週間くらいで死んでしまう儚い命と教わりましたが、実際は1か月くらい生きるのだそうです。
それでもここまでになるのに6年くらい土の中で暮らすわけですから、短いことにかわりはありません。
せっかくですから、樹にとまればいいのに思うところですが、都会ではなかなかいい場所がないのが気の毒ですね。