2016年7月6日水曜日


ケヤキ、欅 ニレ科ケヤキ属

数十メートルの高木になります。寒冷地の山間部を除き、ほぼ日本中に分布し、街路樹や建築資材としても多く利用されます。

葉先に向かってのこぎり状になる葉が特徴。秋には黄色く紅葉したのちに落葉します、細かい枝が伸びて箒状になることから、冬の姿が見所になります。

生育は旺盛で、春から夏にかけては枝や葉の成長が早いので、樹形を乱しやすいのですが、比較的丈夫で盆栽としては育てやすい樹種です。

水遣りは、生育期は葉の乾燥が早いので、水切れに注意。葉がカサカサと音を立てるようなら、たっぷりの潅水をします。夏は葉焼けを防ぐために半日陰で管理、寒さには強いので関東では冬も屋外でも問題はなさそうです。

春から夏にかけて、新芽が伸びてくると芽と芽の間が伸びやすいので、芽摘みを行い、新たな細かい枝が増えるようにします。同時に葉刈りも行うことで、その効果が増大します。

落葉後に全体の形を整える剪定を行い、枝ごとに紐でまとめていくことで、きれいに上に向かって広がる樹形を作っていきます。また枝の向きが悪ければ、冬の間に針金をかけて強制します。

成長が早いので根詰まりしやすいため、若木では植え替えは毎年行うくらいでちょうどよく、比較的年間を通して手間をかける必要があります。

自分が手に入れたものは、樹高20センチ弱で、おそらく樹齢は3年程度かと思いますが、すでに直幹で箒作りにする下地ができているもの。通常は10000万円程度しそうな感じですが、大宮盆栽美術館の駐車場でやっていた即売会で格安の3000円でした。

売っていたオジサンに、とにかく葉を数週間に一度はむしり取れと教わりました。手に入れてすぐに、言われるがままにほとんど坊主になるくらい葉をむしりましたが、2週間でほとんど購入時の状態に戻っています。

もう少し大きくしたいと思いますから、この1年は葉刈りを中心に管理して、芽摘みや選定はできるだけしないでやってみたいと思います。