ツバキ科ナツツバキ属、落葉高木
ツバキの仲間は常緑広葉樹ですが、ナツツバキ属に含まれる夏椿と姫沙羅は落葉します。ナツツバキ属は夏に白い花を開花させるので、花の少ない時期には貴重な素材になります。
また、特筆すべきはその幹肌の美しさ。赤味がかったすべすべした感じの樹皮のせいで、 松柏の荒々しい樹皮とは違ったやさしさを感じられるところが魅力的です。ブッダが休息をとったとされる沙羅双樹とは、別物の植物です。
当然、日当たりと風通しの良い場所で管理しますが、暑さには弱く、寒さには強い性質です。潅水は多め、肥料は控えめがちょうどよいようです。
春に芽摘みを行い小枝を増やしますが、自然に樹形はまとまりやすいので5月以後はいじらないこと。 落葉したら、伸びすぎたところを剪定しますが、萌芽力は弱いので太い枝を切ると新しい枝が出てこないことがあるので注意が必要です。
また、針金かけは幹に傷をつけては、せっかくの美肌が台無しになるので、できるだけ避けて、自然に形がまとまるようにすることが勧められています。