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2018年4月19日木曜日

まだまだの電子書籍


世の中は「本離れ」といわれ、出版社は紙の本で苦戦し、本屋さんは縮小傾向。

原因はデジタル化にあり、電子書籍に移っていると言われていますが・・・本当にそうだろうか?

確かに、辞書のようなもの・・・つまり長々と時間をかけて読むのではなく、知りたいことをちょっと調べるだけなら、圧倒的にデジタル・データの方が検索しやすく便利だと感じます。

そもそも、重たい辞書を持ち歩くのは大変ですし、今や一人一台は最低もっているスマホがあれば、ほとんどすんでしまいます。

じゃあ、小説は・・・というと、正直言ってスマホの小さい画面で読むのは辛い。タブレットをそのためにわざわざ持ち歩くのは面倒だし・・・

パソコンの画面をじっと見つめる姿勢は、本を長時間読むには向いていない。

だいいち電子書籍の規格の統一がいまだにされておらず、購入したのはいいけど、いくつものリーダー・アプリを使い分けないといけない状況が続いています。

業界もそれはわかっていて、epubという統一規格を作ったりしている。epubはホームページと同じHTMLで作ったデータをzip化してまとめたもの。

ところが、これさえ簡単に読めるリーダーが普及しているとは言えません。いざ、読もうと思っても、説明通りで簡単に使いだせないことも多い。

実際、新しいMicrosoft Edgeがepubに対応したということですが、ごく最近ダウンロードしたepubは開けません。

読みたい本については、著作権の切れたものは「青空文庫」を中心にどんどん電子化されていますが、最新のものはばらつきが多い。それでも新しいものはいいのですが、著作権が生きている古いものは、まったく入手できない。

つまり、電子書籍として読めるのは、すごく古いものか、新刊しかないということです。こういった混乱が、本離れを加速させていると思うんですよね。

そして、そういう環境にどっぷり浸かっている若者の、本を読まない習慣が日常的になっているのが心配です。