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2019年6月2日日曜日

おばけット 1 スチームやり過ぎ?

ネットでレシピを探したり、いくつかレシピ本で確認してみると、うまくいった成功写真ばかりなので、いとも簡単にうまくいくものと思いがち。

ところが、実際には試行錯誤で自分のイメージのバゲットを焼くというのは、まったくの素人にはハードルが高いもの。作れば作るほど失敗バゲットを量産して、こんなたくさんの小麦粉を買い込んでしまって、使い切れるかと心配しましたが杞憂でした。

でも、古くから「失敗は成功のもと」と言いますし、実は失敗をたくさんすることが大切。成功は喜びですが、失敗からは学ぶことが多い。そこで、このブログでは、うまくできなかったものをどんどん晒して、自分の記録とすると同時に、もしかしたら同じ初心者の人に役に立つかもという期待を込めています。

そういう意味で、失敗作のバゲットを「おばけット」と呼ぶことにしました。丁寧語の接頭語である「お」をつけることで失敗例に敬意を表し、かつダメダメの状態を「お化け」に例えるという、我ながらグッドアイデア。

今回のおばけットはこれ。


基本レシピをいじったところは二つ。

小麦は中力粉のエペなんですが、指定の水の量は72%。これがかなり柔らかい生地で、成形するとすぐ重さだけで潰れて平たくなってしまいます。そこで、水を65%に減らして硬めの生地に仕上げてみました。

さすがに型崩れしにくくなって、成形は比較的楽にできた。まぁまぁの形状を保つことができています。

そして、もう一つはクープ。カッターナイフに錆が見えて来たので、さすがにカミソリを使う定番のクープナイフを用意してみました。さらに、ネットでしばしば見かける切ったクープにオリーブオイルを垂らしておくというのも試してみました。

その結果は・・・


見事に失敗です。

それでも、味はあまり問題ない所がパン作りの救われるところ。でも、見た目重視ですから、見るからにまずそうなパンでは存在価値が半減どころか、残念でしかありません。

このいかにも旨くなさそうな見た目の最大の理由は・・・おそらく、焼き方の問題。焼く時に蒸気が大事ということで、オーブンのスチーム機能を利用します。今回から、オートベーカリー機能の「フランスパン」を使わず、手動設定にしました。

そこでスチームを連続的にかけて焼いたのですが、たぶん25分間焼いているうちの半分以上でスチームを使い続けたので、焼き色がほとんど無いということだろうと。

さらに、ネット情報で皿状のオーブン付属天板を上下を逆にして使うというのがあって、それも試してみました。そのために、熱風の当たり具合の差が激しくなって、焦げるところと焦げないところの差が露骨に出てしまったのだと思います。

オリーブオイルを垂らしたので、むしろクープ内だけが強めに焦げているのも変です。結果として、のぺーっとしたおばけットの完成を見たということだろうと思います。水分を減らしたことの影響はよくわかりませんでした。