2019年6月27日木曜日

第26回 田園都市リウマチフォーラム


田園都市リウマチフォーラムは、関節リウマチを主として診療している現場で、いろいろと疑問に思う事を中心に知識をアップデートするための勉強会です。自分は、初回から世話人として参加しています。

昨夜、第26回を行いました。今回は、開業医向けの他の勉強会が2件あったのですが、うちの会を選んでに来ていただいた先生方には感謝します。回を重ねて、しだいに地域でのスタンダードな勉強会として、しっかりと根付いてきたことを感じました。

今回は「リウマチにおける頚椎病変」がテーマ。関節リウマチというと、手足の関節の病気というイメージだと思いますが、実は背骨の中で首の部分にはリウマチ性変化を生じることがあり、手足以上に重大な障害を起こすことがあります。

21世紀になって治療学が大きく進歩したため、以前に比べると手足を含めて頚椎の大きな変化を生じる患者さんは激減しました。しかし、逆にこれらの病変を見る機会が減ったことで、意識から遠のいた部分は否めません。また、若い先生は知らないという方もいるかもしれません。

それでも、少なからず治療効果が出ないため様々な変形が進行する患者さんはいるわけで、患者さんの高齢化とともに、加齢性の変化も加わり骨変形を無視できないことは多々あります。

症例が減っている関係もあって、このようなテーマについて話をしていただける講師もあまり多くはありません。そこでうちの会としては比較的遠い、愛知県にある豊田厚生病院の整形外科部長である金山康秀先生をお招きしました。

あらためて勉強することで、日頃から注意すべきことの一つとしての再認識ができたと思います。今後の診療にも息していきたいと思いました。