2021年12月2日木曜日

バイオハザード ザ・ファイナル (2016)

いよいよこのシリーズも最後です。もう、いまさら何をかいわんやという感じ。


冒頭の約5分間、改めてこの物語の背景がアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の口から語られます。アンブレラ社はもともとマーカス、アイザック(イアン・グレン)の両博士が中心人物で、マーカスは娘アリシアの早老病のためにTウイルスを開発。アイザックはTウイルスの兵器利用のため、マーカスを殺害し暴走し始めるというのがそもそもの発端らしい。

前作の最後で、ワシントンに集まった生存者はアンデッドとモンスターの群れと戦い、たぶんほぼ全滅したっぽい。生き残りを集めて叩き潰すというウェスカー(ショーン・ロバーツ)の計画だったようで、ウェスカーはハイブに立てこもりました。衛星からアリスを捕捉したレッド・クイーンは、アリスにコンタクトし48時間後にはすべての人類は抹殺されることを教え、防ぎたければハイブにある抗ウイルス薬を手に入れるよう進言してきます。

ハイブに向かう途中でアイザックに捕まったアリスですが、アイザックの左腕を切り落として逃げ切ります。ハイブにはクレア(アリ・ラーター)らの生き残りグループが立てこもっていました。その中には、日本からローラが特別出演! ですが、アイザックとアンデッド軍団が大挙して襲いかかってきたためあえなく絶命。

アリスとクレアたちは、アイザックを撃退しハイブに侵入します。コンタクトしてきたレッド・クイーンは、アンブレラ社がアイザックの提案により、人類を一掃して自分たちに都合の良い新しい世界を作るためにウイルスを意図的に散布したことを教えます。人命尊重のブログラムを組み込まれているレッド・クイーンは、その情報により矛盾が生じアリスを迎え入れたのでした。

メイン・コンピュータから最深部に向かったアリスは、オリジナルのアイザック、ウェスカーらと対面します(ホンマでっか?)。アイザックが持っていた抗ウイルス薬は、感染したものをすべて殺す力があり、それを使うと言うことは感染しているアリスの命も無いと言うこと。そして、もう一人、死を目前にしたアリシア(老けメークのミラ・ジョヴォヴィッチ)が登場します。実は、アリスはアリシアのDNAをもとに作られたクローンだったのです!!

ふぅ~、やっと終わった。制作元は来年、クレアとクリスの兄妹を主にしたリブートを用意しているらしいのですが・・・まぁ見たい人は見ればいいんじゃないですか、という感じ。これまで5作で、毎回話をこじつけてきましたが、最終話でもウイルス散布は、神の怒りによる人類リセットとノアの箱舟になぞらえたのは大きく出ました。旧約聖書版バイオハザードということ。

第1作で金になると思ってウイルスを盗み出したことになっている、スペンサーの立場とどうなるのでしょう。人類リセットのためなら、安全性の高い自分たちの地下施設でウイルスを最初に散布しなくても、もっと効率的にやる方法はいくらだってあるはずです。

どう考えても、最初からこの最終話までのストーリーがあったとは思えず、毎回話を盛り上げるためにいろいろな設定を追加・削除しただけのように思います。つまり、まさにビデオゲーム。主人公が死んでもリスタートすればやり直せるし、いろいろな能力や武器をカスタマイズできるというのは、ゲーム感覚というところか。まぁ、単純に女性が活躍するアクション映画と考えれば、ミラ・ジョヴォヴィッチさんは10年以上よく頑張りましたと拍手を送っておきます。