2026年3月23日月曜日

ゲット スマート (2008)

 1968年から1968年にかけて、日本でテレビ放送されたアメリカのテレビ・ドラマの一つに「それ行けスマート」というスパイ物がありました。秘密機関であるコントロールと悪の結社カオスの戦いを描いたもので、スパイ物と言ってもパロディをふんだんに取り入れたコメディでした・・・と言っても、タイトルは記憶にありますがほぼ見たことはありません。

タイトルと基本設定をそのままに、劇場版映画になったのが本作で、監督は「ロンゲスト・ヤード」のピーター・シーガル。アクションはあまりたいしたことはありませんが、ストーリーの中に無理なく詰め込まれたギャグを楽しむというのが正解の映画です。

主として冷戦時代に活動したアメリカの秘密諜報機関であるコントロールは、表向きは解体したことになっていますが、宿敵である悪の秘密結社カオスとの戦いは水面下で続いていました。

マックス・スマート(スティーヴ・カレル)はコントロールの優秀な分析官ですが、憧れのかっこいいエージェントになりたくて、何度も昇格試験を受けていました。今回もテストそのものは合格でしたが、上司から分析官は必要だからとエージェント昇格は見送られてがっかりするのです。本部に戻ると、驚いたことに内部はカオスによってめちゃくちゃに破壊され、各エージェントの個人情報が盗まれていました。

エージェントは素性がばれて次々と殺されていきます。顔バレしていないマックスが、急遽エージェント86に昇格し、美容整形で顔がまったく変わってしまったエージェント99(アン・ハサウェイ)と共に、情報を頼りにロシアに向かうことになります。

カオスが核爆弾を製造していることを突き止めた二人は、モスクワのパン工場に偽装した核施設に飛びます。最初は現場についてはド素人のマックスを煙たがっていたエージェント99でしたが、彼の鋭い観察眼と分析を目の当たりにして少しずつ信頼を寄せるようになりました。

モスクワの工場に忍び込み二手に分かれると、マックスは地下で核兵器工場を発見し、地上部分を爆破して工場を使い物にならなくしました。しかし、後始末に現地に着いたエージェント23(ドウェイン・ジョンソン)は、どこにも核施設の痕跡が無いと報告したため、マックスは二重スパイの疑いをかけられ拘束されてしまうのです。

スティーブ・カレルは、90年代から活躍するコメディ俳優で、映画とテレビで有名なようで、アメリカ版"内村光良"みたいな感じ。人気女優のアン・ハサウェイは、この映画の後に「ダーク・ナイト・シリーズ」でのキャット・ウーマン、「オーシャンズ8」などでそこそこアクション物にも出演しています。年齢的にはアメリカ版"綾瀬はるか"という感じでしょうか。

スパイ・アクションとしてはそれほどすごいシーンは無いのですが、ストーリーの進み方がうまい。あきさせない脚本と、スピーディな演出がうまくかみ合い、主役が現場素人という特徴がうまく盛り込まれた作品になりました。