トム・クルーズとキャメロン・ディアスの人気者がW主演したスパイ・アクション映画・・・と言っても、はちゃめちゃなラブコメ要素満載で、最初から最後までオシャレな作品です。監督は「グレーテスト・ショーマン」のジェームズ・マンゴールド。トム・クルーズは「ソルト」に主演する準備をしていたのですが、製作サイドとの意見が合わずにこちらに乗り換えました。
ジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)は、空港でロイ・ミラー(トム・クルーズ)と偶然出会います。飛行機に搭乗すると、乗客は数人。ジューンがトイレに入ると、乗客全員がロイに襲い掛かってきます。さらに客室乗務員や操縦士までもが敵という状況でした。ジューンがトイレから戻ると。ロイは申し訳なさそうに、「全員やっつけちゃったので操縦士がいない」と話し、トウモロコシ畑に強引に着陸させます。
ロイはジューンに、政府の人間を装った危険な悪者が近づいてくるから、僕のことは知らないと言うこと、奴らの車に乗らないこと、安全・安心・保証と言ったら逃げろと説明して睡眠薬を飲ませます。ジューンは気がつくと自宅にいました。外出すると、CIAのフィッツと名乗る人物がジューンを無理やり車に乗せます。
フィッツは、ロイもCIAの人間だが、凶悪で仲間を裏切ったため我々が追いかけていると説明します。その時、何者かの集団により車が銃撃され、フィッツは車外に投げ出され運転手は撃たれて死んでしまいます。ジューンは、暴走する車内で後ろの座席から何とハンドルを動かしていると、何とロイがどこからともなく飛び移ってくるのです。何とか危機を脱しましたが、ジューンは怖くなって逃げ出します。
レストランでジューンが地元の友人にこれまでの出来事を話していると、ロイが再び現れ監視カメラがあることを承知で暴れて強引にジューンを連れ去ります。ロイはこれまでのいきさつを説明し始めます。自分はCIAのエージェントだが、フィッツと共に世界を変える大発明をしたサイモンという若者を護衛していたが、フィッツが裏切ってサイモンと発明品を武器商人のアントニオに渡そうとしていることがわかった。そこでサイモンを誰も知らない場所に匿ったところ、CIAから追われる身になったというのです。
二人はサイモンの隠れ家に向かいますが、到着が遅くなったためサイモンはいません。そこにアントニオの部隊が襲撃してきて危険な状況になったため、ロイは再びジューンに睡眠薬を飲ませるのでした。ジューンは今度は無人島で目を覚まします。そこはロイの隠れ家でしたが、ジューンにかかってきた携帯電話によって逆探知され、再びアントニオの襲撃を受けるのです。
サイモンの隠れ家に残された暗号を解読したロイは、鉄道好きのサイモンがオーストリアに向かったことがわかり、やっとサイモンと合流することができましたが、今度はCIAの殺し屋に襲われるのです。何とかザルツブルクに到着しホテルに落ち着くのも束の間、フィッツらのCIAに追跡され、銃撃されたロイは川に沈んでしまうのでした。
とにかく展開がスピーディでまったく飽きさせません。主役の二人は、「バニラ・スカイ」以来10年ぶりの共演ですが、「ミッション・インポッシブル」と「チャーリーズ・エンジェル」でアクションはお手の物なので、スタントマンの起用は最小限です。本人たちの派手な立ち回りはスリルがあって、まさに見ていて手に汗握るという感じ。
トム・クルーズだから悪人ではないだろうと思って見てしまうのですが、おそらく制作側はそんなことは百も承知で、裏切り者扱いされている理由は小出しにして謎をうまく引っ張ることで、視聴者の注意を釘づけにしています。また、随所にコメディ要素を散りばめて、緩急の変化も忘れていません。
・・・なんですが、興行的にはあまり振るわなかったようです。めちゃくちゃ楽しい映画なんですけどね。
