日本からは東シナ海から台湾を過ぎると南シナ海、そしてインドネシアの合間を縫ってインド洋にでます。北上してアラビア海となり、イランとオマーンに挟まれた場所がペルシャ湾の入口です。オマーンの西隣はアラブ首長国連邦(UAE)で、ペルシャ湾に突き出た部分にある都市が何かと有名なドバイ。
ドバイの先がペルシャ湾に飛び出す形となるムサンダム半島で、この半島によってペルシャ湾がくびれたようになって狭くなった部分・・・まさにボトル・ネックになっているのが、ホルムズ海峡と呼ばれる場所です。ホルムズ海峡は中東地域からの唯一の海の出口として、地政学的には重要なポイントです。
ドバイの先がペルシャ湾に飛び出す形となるムサンダム半島で、この半島によってペルシャ湾がくびれたようになって狭くなった部分・・・まさにボトル・ネックになっているのが、ホルムズ海峡と呼ばれる場所です。ホルムズ海峡は中東地域からの唯一の海の出口として、地政学的には重要なポイントです。
ペルシャ湾岸諸国は、全世界に原油を送り出しており、ある意味多くの国の文化的生活を維持するための生命線になっている。化石燃料は地球温暖化の主要因となっていて、そこから離脱が進められているわけですが、今でも原油に多くを頼らざるをえないのが実情です。
飛行機の場合と同じように、船舶にもそれぞれ固有の識別信号があり、それをインターネットで閲覧できるのが「Marine Trafiic」というサイト。飛行機のように速い速度で移動していない船舶の動きは、見ていてあまり面白くは無い。
ただ、今回のアメリカのイラン攻撃に対抗してイランが「ホルムズ海峡を封鎖」というニュースを見ると、どんな状況なのか興味が湧いてきます。ペルシャ湾はイラン占有の領海ではありませんので、実際に何らかの物理的な障壁を設けて通行を制限することはできませんが、通行しようとすれば武力行使するといえば、みんな怖くて通れません。
Marine Trafficを見てみると、海峡の最狭部にはほとんど船舶がいない。一部の船舶がイラン側の港に停泊していますが、確認してみるとイラン籍か親イラン国籍の船舶のようです。ペルシャ湾内には出たくてしょうがない船舶が数えきれないほどいて、アラビア海側にも入りたくてしょうがない船舶がかたまっています。
通過する船舶の量は、アメリカの攻撃が始まった途端に70~80%も減少したそうです。そのほとんどがタンカーなので、原油の出入りがかなり厳しい状況であることが容易に想像できます。
ここを通るタンカーが送り届ける原油は、1位が中国、2位がインド、3位が日本、4位が韓国となっていて、これらだけで約60%を占めています。日本に来るタンカーの80%がホルムズ海峡を通過してくることを考えると、今回の紛争が長引いた場合はかなり深刻な問題となることは明らかです。
イランとムサンダム半島の間は最短距離が30kmで、ドーバー海峡の40kmよりも短いので、泳いで渡れない距離じゃない。いつもならタンカーが右に左にうようよいますが、今なら海峡横断も可能かもしれません・・・って、そんな不謹慎なことを考えている場合じゃない。
