夏季臨時休診

夏季臨時休診のお知らせ 8月14日(金)~8月19日(水)臨時休診します。

2020年7月31日金曜日

Walter Bishop Jr. / Speak Low (1961)

よく言われることに、日本人はジャズの中でもピアノ・トリオが好きなんだそうです。

確かに否定できない。何故かと説明はできないのですが、ピアノ・トリオは聴きやすい。BGM程度に聴く時でも、本気で集中して聴く時でも、良い物は良いという感じ。

それと、ジャズの世界でも「一発屋」はいるもので、他はほとんど評判にならないのに、やたらと人気のある一枚を持っている人がいる。

そんなピアノ・トリオの名盤の一枚がウォルター・ビショップJRのこの1961年のアルバム。

後にコルトレーンの黄金時代に活躍するベースのジミー・ギャリソンも、この時はまだほとんど知られていません。ドラムはG.T.ホーガン・・・って誰よ、という布陣。

ビショップはチャーリー・パーカーとも共演した、それなりに実績を持っているピアニストなんですが、これといったアルバムは以前にも以後にもほとんど見かけません。

ビショップのビアノは、シングルトーンで転がすわけでもなく、ブロックコードでバリバリに弾くわけでもない。スピード感はあるのに、どちらかと言うとクラシックに近いような、重厚な流れるようなフレーズが多く、全曲スタンダードで選曲はとっつき易い。

全体にわたって、ライブのような熱気をはらんだ演奏が続き、多くのミュージシャンが取り上げる有名曲でも、緊張感のある名演と言える溌剌とした演奏が聴けます。

これに気をよくして、他のビショップのアルバムに手を出すと、うーん、まぁ取り立ててどっちでもいいかなという感じで期待した分残念な感じになります。

結局、このアルバムに戻って安心するわけで、この一枚だけで永遠に忘れられないピアニストの一人に数えられるのでした。

2020年7月30日木曜日

安楽死殺人


最近の医療関係の話題と言えば、当然ほとんど新型コロナウイルス関連なんですが、そこへ「安楽死殺人」という衝撃的な事件が急に登場してきました。

もちろん、関係者では無いので、表面的にニュースで伝えられていることしかわかりませんが、簡単に話を整理すると・・・

筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者さんが自ら死を望んで、ネットで安楽死を依頼。実際に、引き受けた医師が薬物投与により患者さんを死に至らしめたというもの。

そもそもALSは神経難病で、発症すると通常全身の筋肉が動かせなくなり、治療法が無いため5~10年以内に呼吸の筋肉も使えず死に至るとされています。

罹患した有名人としては、野球のルー・ゲーリック氏、物理学者のスティーブン・ホーキング氏、また最近では美容家の佐伯チズさんなどが知られています。

正直言って、ALSの診断が下れば、患者は確実に死に向かう事が決定し「絶望」しかない。残りの人生を有意義に過ごしたくても、自分でできることはどんどん減ってしまい、今回の患者さんのように「無理やり生かされている」と考えることも否定しようがない。

一人の人間としては、「生きる権利」と共に一定の条件のもとに「死ぬ権利」も存在することは認めざるをえないところなんですが、ALSの患者さんは基本的に自ら死を選びたくても、肉体的に不可能です。

しかし、現在の日本の法律、および日本人の考え方として、安楽死は極めて厳格な条件の下でしか認められていません。少なくとも、患者さんが望んでいたことが明確であったとしても、患者さんの死に手を貸せば、医師であろうと「殺人」あるいは「殺人幇助」の罪に問われることは間違いありません。

人の命を助けることが医師の使命ならば、当然「安楽死」は医療とは呼べませんが、病気などから人の苦しみを助けることが医療の役目と拡大するならば、安楽死も一つの手段として成立するのかもしれません。

少なくとも、そこには患者さん、およびその家族らとの繰り返しの話し合いがあって、関係者全員が他に手段が無いことを確認し納得していることは絶対に必要。それでも、延命手段を中止するという消極的な方法しか現実的な選択肢はありません。

安楽死を認める国もありますが、少なくとも自分の倫理観の中では、積極的に人が死ぬ行為が通常の医療の一部として認知されることはありません。

今回のような、普段治療に当たっていた主治医以外の医師が、金銭授受を介して安楽死を実践したのが事実であるならば、殺人以上でも以下でもありません。医療関係者としては、極めて残念なニュースだということです。

2020年7月29日水曜日

首掛け扇風機

蒸し暑さがMAX!! という感じで、どうやって涼をとるかというのも、冗談ではなく真剣に考える必要があります。

古くはうちわ、扇子で、アナログで風を発生させる。冷蔵庫に余って使い道がなかった保冷剤を、ハンカチでくるんで首に巻いたりするという人も多いみたい。

メカニカルなものとしては、手持ちのミニ・ファンというのもありますが、まぁほとんど形だけで実用性はかなりいまいちという印象。

そんな中で、オープンタイプのヘッドホンらしきものを首にかけている人が増えたと思ったら、実はパーソナル扇風機だったというのが増えてきました。

そんなおもちゃみたいなもので、どうにかなるものでもないと思っていたんですが、最近身近で使いだす人が出現。これが意外と好評で、それならとひとつ購入してみました。

ただし、このタイプもワンコイン・ショップで売っている500円から、Amazonで5000円を超えるものまでさまざま。

安い物は、まさにヘッドホンみたいな形で、耳あての部分がミニ・ファンになっている感じ。このタイプは、髪の毛が長い人は注意が必要で、巻き込みが起こりやすい。

今のところAmazonで最新型として一番多いのが、普通の扇風機のような羽根が回るタイプではなく、タービン式で細かい羽根がたくさんついているタイプ。

見た感じどれも同じ様なので、一番安い3000円を下回る物を購入してみました。

外見はまぁまぁスタイリッシュで、あからさまに扇風機という感じではないのが良い。それと掛けてみて重さは200gちょっとで、あまり感じません。

スイッチを入れてみると、やんわりとした風が吹きあがってくる感じでちょっと物足りない・・・と思ったら、スイッチは3段階。止→弱→中→強と変わると、想像した以上に風が来るのでびっくり。

これだけ風が来ると、使用する本来の目的は十分に達成できる感じです。USB充電でフルだと6時間くらい使えるとのことなので、普段の通勤・通学、ちょっと買い物に出る時には問題なさそうです。

問題は音。さすがに強だと、うるさいというほどではありませんが、周囲の人にしっかり聞こえるほどの音になります。中くらいで我慢できると、音はまわりに迷惑をかけない大きさくらいかなと思いました。

2020年7月28日火曜日

雨雲レーダー


何だか最近、天気が目まぐるしく変わりますね。

晴れたと思って洗濯物を外に出したら、すぐ雨で引っ込めるなんてことをしょっちゅうしてませんか。

そもそも最近は、天気予報がどうもあてにならない。これにもコロナ問題がかんけいしているという話もあります。

天気の把握には、空を飛び交う飛行機のパイロットからの直視した雲の情報も使われているらしいのですが、コロナで飛んでいる飛行機が少なくなって情報量が減ったからだということらしい。まぁ、噂ですけど。

アプリなどで雨雲レーダーを利用することが普通になりましたが、この仕組みは気象レーダーからマイクロ波を出して、雨粒に反射する強さ、電波が戻ってくる時間、戻ってきた電波の強さから雨雲の動きがわかるというもの。

確かにリアルタイムの状況については、たぶん間違いないのだろうと思います。特に近年よく言われるゲリラ豪雨については、通常の天気予報ではとても追い切れないので、雨雲れーダー画像の活用の方が便利。

ただし雨雲レーダーの活用サービスは、××時間後までの予想がついていて、最大半日くらい先までの雨雲の動きの予想を見せてくれるのですが、最近これが実に当たらない。

数時間後に雨になりそうと思っても、いっこうに降らない。もう一度雨雲レーダーを見ると、予想ではかかっていた雨雲が無くなっているということはしばしば。やはり予想はあくまでも予想であって、あまり期待し過ぎてもしょうがないということでしょうか。

まぁ、今日の天気は「晴れ、ときどき曇り、所によってはにわか雨、急な雨に注意してください」としておけばだいたい当たりということになるんですけどね。

2020年7月27日月曜日

Art Blakey & Jazz Messengers / Three Blind Mice (1962)

大戦で勝利して活気が戻ったニューヨーク、まだ20歳を過ぎたばかりの黒人が、ピアノ弾きとしてクラブに出演していた。クラブの経営者はマフィアのボス。ボスはこの下手くそなピアノが嫌いだったので、ある日別のピアニストを連れてきた。

黒人ピアニストは、確かに自分よりうまいことを認めざるをえなかった上に、ボスから拳銃を突き付けられて「今日からお前は太鼓でも叩いていろ」と言われた日には、黙って引き下がるしかない。

この悔しさをバネにして、猛特訓した黒人元ピアニストは、ついに世界中に知らぬ者がいないくらい有名なジャズ・ドラマー、アート・ブレイキーとして生涯活躍したのでした。

・・・なんて話は、ジャズの世界ではゴロゴロ転がっていたりします。確かにそんなこともあるかもと思ってしまうところが、妙に楽しい。

メンバーはどんどん変わりましたが、40年近くジャズ・メッセンジャースというコンボを率いて、第一線で活躍し続けたことは、ジャズ界で一二を争う功績です。

これは、ほぼ同時代に生きたマイルスと共通する部分ですが、バンド・リーダーとして新人の発掘する眼力が優れていたこと、そして一度門下に入れるとしっかりとした役割を与え、バンド自体にも新鮮な空気を入れ続けたことが大きいようです。

結成当初は、ピアニストのホレス・シルバーの色が濃く出ていましたが、大傑作「モーニン」ではベニー・ゴルソンが活躍しました。ゴルソン退団後の60年代以降は二管から三管編成となり、マイルスに引き抜かれるまではウェイン・ショーターが音楽監督を務めます。

マイルスが中心となって始めたモード奏法は、演奏者の自由度が広がり、瞬く間にいろいろなミュージシャンが取り入れるようになりました。ショーターもその一人で、ファンキーでファイト一発的なジャズ・メッセンジャースにモーダルな響きを導入しました。

ハードバップの神様みたいなブレイキーも、すぐに反応してちゃんとモード奏法に対応していくところがさすがです。このトランペット(フレディ・ハバート)、テナーサックス(ウェイン・ショーター)、トロンボーン(カーティス・テラー)の三管編成のモーダルなジャズ・メッセンジャースは、Blue Noteの「Mosaic」で世に初登場しますが、わずか数か月後のこのライブ盤ですでにこの時期の代表作と呼べる出来栄えを示しています。

ファンキーを極めた「モーニン」はここにはありませんが、全員が新しいジャズを具現化しつつ、スイングするジャズの本質を忘れない快演をしています。

この組み合わせは、このあとRiversideレコードで3枚のアルバムを作りさらにグループとして成熟した後、再びBlu Noteに戻って「Free for All」で完結します。

2020年7月26日日曜日

Art Farmer / Modern Art (1958)

ジャズ・ミュージシャンで「art」という名前はよく聞くんですが、アート・テイタム、アート・ペッパー、アート・ブレイキー、そしてアート・ファーマーの4人が有名どころ。

アート・ファーマーは後年のフリューゲルホーンを用いた柔らかいサウンドが思い出されるんですが、基本的にはハード・パップのトランぺッター。

とは言っても、バリバリに吹くというよりは流れるようなメロディアスなアドリブが特徴という印象です。時には物足りない感じもしますが、アンサンブル重視のコンボで力を発揮する。

そういう意味でも、ベニー・ゴルソンと組んだジャズテットの一連の演奏が、ファンキーなんだけど音楽的な完成度の高さでは、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャースを上回っていたかもしれません。

ただし、編曲に凝っていけばいくほどジャズの醍醐味は減ってしまい、限界は早くに訪れるというのは常であって、編曲と共に個人技にも重点を置いたジャズ・メッセンジャースよりも短命で終わってしまいます。

このアルバム「モダン・アート」は、ジャズテット結成前、ベニー・ゴルソンとの最初のコラボ作で、まさにジャズテット序章という感じ。ちなみにアート・ペッパーも同じタイトルの名盤を残しています。

もちろんアート・ファーマーのリーダー作ですから、彼のトランペット・スタイルを前面に出して、他のメンバーも脇役としてうまく立ち回って全体をまとめています。

特に、ピアノにはマイルスのもとに在籍中のビル・エバンスが参加しており、この後の活躍の足がかかりの一つになった演奏をしています。

2020年7月25日土曜日

長引く梅雨


雨、雨、雨・・・

今年は梅雨前線がすっと日本に沿って居座っている感じで、どうもじめじめした期間が長い。

こういうブログを書いていると、毎年の梅雨がどうだったのかわかりやすい。平均的には関東でも20日ごろには明けるところなんですが、去年は7月29日に「梅雨が明けたらしい」と書いています。

一昨年はというと、7月4日に「6月中に梅雨が明けた」と書いている。うわっ、すごい空梅雨ですね。確かに7月以降、ガンガンに暑かったような記憶があります。

今年はどうかと・・・いまだにはっきりしたことはわかりませんが、どうも来週中だろうと言われていますが、8月までずれ込む可能性もあるらしい。

雨で気温が上がらないので、夜は窓を開けて寝たいのですが、急に雨が降ることが多くて吹き込むのも困る。エアコン使うと寒いし・・・

日照時間が少ないので、例によって野菜は高くなっています。普通の値段のものは、どう見ても美味しそうじゃない。まともな感じだと倍くらいの値段です。

明けたら明けたで、今度は暑、暑、暑いと言うんでしょうけど、雨続きよりはましかなと思います。

2020年7月24日金曜日

Dexter Gordon / Our Man in Paris (1963)

ジャズを楽しもうと思うと、正直マイルス・デイビスの50年で、有名ミュージシャンの演奏も大方は揃う。そこで、マイルスとの絡みが無いか、有っても少ない人を優先的に選んで名盤として紹介しています。

そしたら、気づくとほとんど同じ時期、つまり50年代後半に録音されたものに偏ってしまいました。結局、ジャズらしいジャズが最も元気だった時代ということ。60年代に入ると、アメリカでは人種偏見が強まり、多くの黒人ミュージシャンは活動が困難になってしまいます。

マイルスでさえ60年代初めは、個人的な理由もあったでしょうが、スタジオに入る機会は減り、今楽しめる音源はライブが中心です。アメリカ国内で活躍しずらくなったミュージシャンは、ヨーロッパに活路を見出しました。

特にフランスは、彼らの音楽を芸術として尊敬し、多くの演奏機会を提供したことで名盤と呼ばれるアルバムが登場するようになりました。

フランスに渡った一人に、デクスター・ゴードンがいます。テナーマンとしては、コルトレーンとロリンズがすでに人気を誇り、その他大勢扱いみたいなところがありましたが、62年の「GO!」でその存在感を発揮しました。

ゴードンの名盤としては第一に「GO!」をあげたいところですが、ここはフランスで録音し、まさにフランスというタイトルを付けた「Our Man in Paris」を推しておきたい。

ベースだけフランス人ですが、他のメンバーは当時にフランスにいたバド・パウエル、ケニー・クラークが固めたワン・ホーン・クァルテット。選曲も、いかにもジャズらしいスタンダードが並んでいて耳に入りやすい。

ゴードンのテナーは、ロリンズ系の野太い音色てすが、突飛な音作りはせず、オーソドックスな演奏。そこが物足りないというところもありますが、異邦人であってもリラックスして演奏を楽しんでいる雰囲気がひしひしと伝わってくるのがポイント。

この演奏が好きになったら、このあとのヨーロッパ・シリーズも十分に楽しめると思うので、名盤としても、ゴードンの入門編としても聴いておきたい一枚です。

2020年7月23日木曜日

Go To "Trouble"


今日は「海の日」という祝日で、クリニックは休み。本来は7月の第3月曜日のはずですが、今年は特別。

なんてったて、10月の「スポーツの日(旧・体育の日)」をずらして、今日と明日が連休になっています。そう、いよいよ、2020年東京オリンピックの開会式が行われます・・・

っていうのが、もともとの作戦だったのですが、皆さんご存知の通り、日本だけでなく世界中がそれどころではなくなってしまいました。

そうなると、土曜日も休みで4連休という方も多いとは思いますが、無駄な連休でどうにもこうにもあったもんじゃない。政府としても、何とかこの連休を無駄にしないようにGo To トラベルさせたかった・・・

というのはわからなくはないのですが、あまりに出たとこ勝負、いきなりの大風呂敷広げすぎで、Go To トラブル状態になっている。

東京をキャンペーンからはずすのは、感染再拡大を受けてしょうがないと理解できる。ただし、そもそもいきなり全国に移動させようというのが、範囲が広すぎで、最初は近隣だけから始めるとか考えなかったんでしょうか。

それにもまして、昨日からキャンペーン開始と息巻いておいて、実務的な手順はまだ出来上がっていなくて、業者もキャンペーンを利用したツアーなどの組み立てようがないという事態は、あまりにばかげています。

観光庁がとりまとめた5月の主要旅行業者の状況は、海外旅行は昨年同月比で1.0%、国内旅行は3.4%という、もう旅行業界は心停止一歩手前という感じです。最大手のJTBで、全体で3.6%ですが、それ以外の聞いたことがある旅行業者は軒並み1%台、中には0%というのも少なくありません。

旅行代理店がこの状況ということは、交通機関、宿泊施設、観光施設なども同様の状況であり、業界全体が強力に政治家にプッシュしたであろうことは、容易に想像がつくところ。

ただし、緊急事態宣言解除を第1波終息と勘違いしているとしか思えない。宣言解除は、最初の急激な感染拡大のピークを越えただけであって、まだまだ「With コロナ」を実践するには早すぎるということ。

経済的な活動が回復しないと、企業・個人とも潰れてしまうことは自明ですが、まずは今年1年は、何とか食いつなげるように援助、補填、補償、どんな言葉でいいんですけど、生活そのものを支える政策を中心にできないのでしょうか。

どこぞから高額な戦闘機とか買う予算が有れば、今は税金の使い道はそっちじゃない。対抗馬がいなかっただけの一強の、本当の力量が試されているのですが、すでに力の限界を露呈しているというところなんでしょうかね。

そもそも、野党もたかだか名称という形式にこだわって統一できないようじゃ、存在価値はゼロ。今の日本は、未来が見えてくる政治家の登場が本当に必要になっていそうです。

2020年7月22日水曜日

Erroll Garner / Concert by the Sea (1955)

エロール・ガーナーというピアニストは、ある意味、異色のジャズ・ピアニストです。

何しろ、超有名スタンダード曲である「Misty」の作曲者として有名ですが、実は生涯楽譜が読めなかったらしい。また左利きで、左手のキックが強い事で独特の雰囲気を作り出しました。

初期には他のミュージシャンとの共演もありましたが、残された記録はほとんどがソロかトリオで、ひたすら自分だけの世界を描き続けた人。

一番の有名盤がこの「Concert by the Sea」ということになるんですが、自分がジャズを聴き始めた昔々、輸入レコード屋さんに行くと必ず並んでいて、しかもたいてい投げ売りのような価格だったということと、ジャケットの「だささ」で逆に手を出しにくかった。

というのも、ジャケット写真が、何か磯の岩の上で人が両手をあげている・・・という、どう見ても「Help Me!!」状態のデザインがピンと来ないわけで、実はいくつかのバージョンがあったらしいのですが、いずれにしてもセンスを疑います。

このアルバムは、カリフォルニアの海沿いのカーメルでのライブで、カーメルと言えばクリント・イーストウッドが市長をしていた街。イーストウッドのジャズ好きは有名で、監督デヴューとなった邦題「恐怖のメロディ」の原題は「Play Misty for Me」でカーメルを舞台にした映画でした。

そんなわけで、良くも悪くも昔から印象深いレコードなんですが、今では当日の模様をすべて収録した完全盤が手に入ります。

あらためて聴くと、やはり独創的なピアノで、パップ期の他の誰とも似ていないスタイルなんですが、両手をフルに使うことからピアノ一台のエネルギーがすごくある。確かに他のソロイストはいらないし、他の楽器からすればやりにくかったかもしれません。

一歩間違うと、ホテルのラウンジあたりのカクテル・ピアノになってしまいそうなところもあるんですが、ガーナーの独特の世界を余すところなく楽しめる一枚という感じです。


2020年7月21日火曜日

クリニックの感染予防対策


新型コロナウイルス問題が始まったのが、国内では1月下旬。早くも、半年たってしまいました。この間に、クリニックで行ってきた感染予防のためにいろいろな対策をまとめてみます。

換気対策としては、クリニックの入り口および待合室・リハビリ室の窓を開放しました。ただし、暑くなってくると、一応目安として予想最高気温が28度を超える場合はエアコンを使用しています。

エアコン稼働中は、1日に数回窓などをすべて開けて換気を行っています。ただし、梅雨の今の期間は湿度とのからみもあって、なかなか判断が難しい。

また。最も密が避けられない診察室は、幸い、直接待合室に面していないので、原則として入り口を開けたまま診察をしています。診察の都合上、衣服を脱いでいただいたり、処置を行う場合などは適時ドアを閉めています。

飛沫予防対策としては、受付のスクリーンの設置をしました。テーブルカバーなどに使用する、厚手のビニール・シートを利用しています。

当然、スタッフはマスクを着用しています。来院する方にも、原則としてマスクの着用をお願いしています。マスクをお持ちでない方には、洗濯・消毒した再生マスクを用意しています。

待合室は、従来連続的に並べていた椅子をばらばらにして、可能な限り間隔を空けて座れるようにしました。

消毒対策としては、スタッフは適時アルコール液による手指の消毒を行います。来院した方用には、トイレに薬用ハンドソープと消毒用アルコールを設置しています。

待合室の椅子、リハビリ室の機器などは、できるだけ使用のたびに次亜塩素酸希釈液による清拭を行うようにしています。

コロナ対策として、スタッフの人数は最低限に絞っていますので、すべてを効果的に行えていない部分もあるかもしれませんが、全員で可能な限り努力しています。

これまで、来院者やスタッフが感染したということは起こっていないようですが、潜在的な感染のすべてを確認できるわけではありませんので、引き続き行える対策は取り入れていきたいと思います。

2020年7月20日月曜日

Hank Mobley / Soul Station (1960)

ハンク・モブレイは、コルトレーンが抜けた後にマイルスのバンドに参加したテナー・マン。その結果、コルトレーンと何かと比べられ、イモ扱いされたけっこう可哀想な人。

実際、「Someday My Prince Will Come」では、モブレイの演奏はお蔵入りして(後に発表されました)、たまたま遊びに来ていたコルトレーンがちょいと吹いた演奏がアルバムに収録されてしまいます。

後は、カーネギー・ホールとブラックホークでのライブ盤のみに登場しますが、確かにコルトレーンのような研ぎ澄まされた刀のようなアドリブではなく、予定通り進行する安心・安全なアドリブ。

でも、それはそれで良くスイングして聴いていてのれる演奏なので、自分としては嫌いではない。そもそもコルトレーンだってマイルスの元に登場した初めの頃は、たどたどしいイモなアドリブでした。

ご本人は、その辺りはあまり気にしていないのか、自分のアルバムはほぼ一貫してBlue Noteに録音していますが、いかにもそれらしい音作りで、どれをとってもハードバッパーとして一定の水準の音楽を聴かせてくれます。

一般に一枚代表作をあげるならば「Soul Station」ということになる。タイトルからして、かっこいい。これだけで、ファンキーなハード・パップが既に聞こえてくる。

サポートもピアノにウィントン・ケリー、ベースにポール・チェンバース、ドラムにアート・ブレイキーがついて、もう出来上がりは間違いないとお墨付きをもらったようなもの。

実際、ど派手な演奏はしないモブレイですが、うまく引きたてるバックにつられて、溌剌とした演奏をしています。スタンダート2曲と自作4曲のバランスもちょうど良い感じ。

超名盤とは言えないかもしれませんが、Blue Noteレコードのカラーを色濃く反映して、ハード・パップを文句なしに楽しめる一枚というくくりで聴いておきたいアルバムです。

2020年7月19日日曜日

経済再開と感染再燃


新型コロナウイルスの感染は、緊急事態宣言解除後の経済活動の再開に伴い拡大傾向を続けています。

100%の終息前に経済を優先すれば、これは当然の結果で驚くに値しません。新規感染者数は、緊急事態宣言が発せられた4月上旬のピークに匹敵する状況になってきました。

現在は全国の50~60%は東京都に発生しているわけですが、4月の時点と違うのは、緊急事態宣言時は東京都が占める割合は1/3程度だったという点。

これは東京都の検査がより多く行われるようになったということも関係しているでしょぅから、より多くの感染者を拾い上げていることは間違いありません。実際、そのほとんどが軽症者であり、重症者数は今のところ増加していません。

ただし、これらの軽症者の増加は潜在的な感染者の増加の反映ですから、このままでいけば週単位で医療に圧迫がかかるような状況は起こることがありうると考えられますし、夏に減少が期待できないと、秋以降制御不能になる可能性も否定できなくなります。

神奈川でも再び増加していますが、まだ4月を超えるような新規感染者数は記録していません。5月以降は医師会による臨時検査会場も開設されていますが、検査数そのものはそれほど増えたという印象はありません。

4月より、人々が習慣的に感染に対して注意をするようになっているわけですから、神奈川のような状況が、経済活動再開によるリスクを現実的に反映しているのかもしれません。

ただし、県をまたいでの移動を簡単に許す状況になれば、さらに全国的な感染拡大が再燃することは容易に想像できることです。医学的に観点からは、この時期にGoToキャンペーンを実施するという神経は理解できません。

GoToから東京だけ除外になりましたが、人口が集中しやすい都市圏ではいずれも増加傾向であることに変わりなく、全国的な制約を段階的に必要としていると思います。とは言っても、経済活動を容認しなければ、より多くの人に大きな影響があることも認めざるを得ない。

各業界には早急な業績回復が期待できる対策が必要なのですが、それらの対策と感染リスクは表裏一体であることをあらためて認識し、どこまで許容できるのか一人一人が良く考える必要があるということです。

2020年7月18日土曜日

からあげ・とり弁 縁


1週間くらい前に、港北経済新聞のWebに、「テークアウト専門のからあげ・とり弁 縁 横浜・青葉区に1号店」という話題が掲載されていました。

ニュース・サイトの地域検索に引っかかったんですが、そもそも地域限定のそんな新聞があったというのも驚きですが、住んでいるところの近場で新しい店ができるというのも興味津々。

何しろ、自粛生活・家飲みのこの頃ですが、いろいろなテイク・アウト・メニューがメディアで紹介されても、ほとんど東京の話で、横浜の端っこのこの当たりではUber Eatsだってめったにお目にかからない。

ですから、あいかわらず「外食」というと、スーパーのお惣菜を買って帰るくらいしかないので、家で美味しい持ち帰り外食ができるのは嬉しいかもしれません。

もともとマイナーなコンビニがあった場所で、近くにセブンイレブンが2軒できて、衰退の一途をたどり・・・という場所。しかも、隣がHotMottoですから、けっこうメニュー限定とはいえ挑戦的な出店かと。

そこまでやるなら、よほど美味しいのかと期待してしまいます。というわけで、買ってきてみました。とりあえず、開店したばかりですから、物珍しさもあって集客はまぁまぁのようです。

揚げたてですから、「皮はパリパリ、中はジューシー」という定番の誉め言葉そのまま。当然、スーパーのしなった唐揚げに慣れていると別次元の美味しさです。

味はいろいろあるようですが、あまりその違いがよくわかりませんでした。もも肉とむね肉の違いはさすがにわかりますが、どっちもそれなりに美味しいというくらい。

とは言え、正直、普通。そもそも、揚げ物ですから、(こどもじゃあるまいし)そんなにたくさん食べれない。2~3個で十分というところなんで、一度食べれば当分はいいかなと思ってしまいました。