なんてったて、10月の「スポーツの日(旧・体育の日)」をずらして、今日と明日が連休になっています。そう、いよいよ、2020年東京オリンピックの開会式が行われます・・・
っていうのが、もともとの作戦だったのですが、皆さんご存知の通り、日本だけでなく世界中がそれどころではなくなってしまいました。
そうなると、土曜日も休みで4連休という方も多いとは思いますが、無駄な連休でどうにもこうにもあったもんじゃない。政府としても、何とかこの連休を無駄にしないようにGo To トラベルさせたかった・・・
というのはわからなくはないのですが、あまりに出たとこ勝負、いきなりの大風呂敷広げすぎで、Go To トラブル状態になっている。
東京をキャンペーンからはずすのは、感染再拡大を受けてしょうがないと理解できる。ただし、そもそもいきなり全国に移動させようというのが、範囲が広すぎで、最初は近隣だけから始めるとか考えなかったんでしょうか。
それにもまして、昨日からキャンペーン開始と息巻いておいて、実務的な手順はまだ出来上がっていなくて、業者もキャンペーンを利用したツアーなどの組み立てようがないという事態は、あまりにばかげています。
観光庁がとりまとめた5月の主要旅行業者の状況は、海外旅行は昨年同月比で1.0%、国内旅行は3.4%という、もう旅行業界は心停止一歩手前という感じです。最大手のJTBで、全体で3.6%ですが、それ以外の聞いたことがある旅行業者は軒並み1%台、中には0%というのも少なくありません。
旅行代理店がこの状況ということは、交通機関、宿泊施設、観光施設なども同様の状況であり、業界全体が強力に政治家にプッシュしたであろうことは、容易に想像がつくところ。
ただし、緊急事態宣言解除を第1波終息と勘違いしているとしか思えない。宣言解除は、最初の急激な感染拡大のピークを越えただけであって、まだまだ「With コロナ」を実践するには早すぎるということ。
経済的な活動が回復しないと、企業・個人とも潰れてしまうことは自明ですが、まずは今年1年は、何とか食いつなげるように援助、補填、補償、どんな言葉でいいんですけど、生活そのものを支える政策を中心にできないのでしょうか。
どこぞから高額な戦闘機とか買う予算が有れば、今は税金の使い道はそっちじゃない。対抗馬がいなかっただけの一強の、本当の力量が試されているのですが、すでに力の限界を露呈しているというところなんでしょうかね。
そもそも、野党もたかだか名称という形式にこだわって統一できないようじゃ、存在価値はゼロ。今の日本は、未来が見えてくる政治家の登場が本当に必要になっていそうです。