224人というのは、過去最高の数字。約半分は感染経路不明で、70%が20~30才代という状況。
5月末に緊急事態宣言が終了し、社会活動が少しずつ再開されました。
とは言っても、毎日通勤で車で行き来している立場としては、「少しずつ」ではなく、6月半ばからは急激に以前の交通量に戻ったという印象です。
やはりというか、当然というか、7月からは都内の感染者数は3桁が続くようになりました。昨日のような200人を超えるというのは、時間の問題だったように思います。
当然だからそのまま受け入れるのか・・・
検査数が増えたからだという考え方もありますが、実際の検査数は4月の時点と比べて確かに増えましたが、都内は3.4倍、国内全体では2倍にはなっていません。人の動きが活発になれば、接触機会が増えて感染者が増加して当たり前。
特に「夜の街」関連が相変わらず多いわけですが、家庭内感染なども目立ってきています。また、感染経路不明者が多いことが気になります。
4月の医療崩壊は防げましたが、その結果、感染者を受け入れた病院の多くは深刻な経営危機に陥っています。医療従事者は給料カット、ボーナス減額(あるいは全額カット)で生活そのものも危うくなっています。現実に退職希望者が急増している病院もあるようです。
感染治療を行っていない病院、あるいは自分のようなクリニックも、患者数減少による経営危機が継続しており、まったく余裕はありません。医療の提供に余裕があるのは、これまでの範囲の数字が続く場合だけです。
政府は緊急事態を再度宣言することはおそらくない。宣言はされていなくても、今一度、各人が自覚して気持ちを引き締めた行動が望まれているということです。