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2011年10月16日日曜日

トヨタ アクア (プリウスC) 価格予想

トヨタ自動車が、年末の12月26日に発売予定の新型車アクア。なんにしても、価格が発表されていないわけですから、一番気になる最も大事なポイントは皆目わからない。

メディアでは170万前後で調整と報道されましたが、どのグレードのことかはまったく不明のまま。それでは話が進まないので、大胆な予想をしてみます。

コンパクトカーのくくりの中では、最大の他社対抗馬であるホンダのフィットハイブリッド(1300cc)が159万円からとなっています。アクアは1500ccエンジンを搭載しているので、フィットより安いことはありえない。

この数年、プリウスは爆発的に売れていますが、それに続くのがホンダのフィット。今年は震災の影響もあり、プリウスαの発売もあるにもかかわらず上半期フィットに販売ランキングでトップを取られています。当然、そこを意識した価格設定をしてくるはずです。

一方、トヨタ自身もヴィッツという売れ筋のコンパクトカーを持っており、しかもトヨタ本家のトヨタ自動織機で生産しているため、ヴィッツの売り上げを落とすわけにはいかない。通常のヴィッツの1500ccが160万円からとなっていますので、やはりこれより高くせざるを得ない。

そこで、一番下のLグレードについては、あくまでもホンダの対抗として165万円という価格と予想。しかし、徹底的なコストダウンで、内容的にはかなり貧弱な内外装となってしまい、実質的に購入者はほとんどいないだろうという、言ってみれば「囮」グレードになってしまいました。

カラーは、白・黒・銀とクールソーダ・メタリック(薄めの青)の4色から選択。ヘッドレストはシートに固定。リアウィンドウは手回し開閉。タイヤは14インチ。リアシート分割不可。その他、もろもろの装備カットがあり、メーカー・オプション・パッケージはいずれも装着できません。

その結果得られる物は燃費だけです。10・15モードで40km/Lの飛び抜けた燃費性能を出せるのはLだけです。とは言え、それでも実質的な街乗り中心の燃費は30km/Lいけばいいほうでしょう。通常のプリウスと、それほどの差はでないかもしれません。

通常の感覚では、これを買うならフィットハイブリッド、ヴィッツ、あるいはマツダのスカイアクティブ・デミオ、さらにはスズキのスイフト、場合によってはダイハツのミラ・イースまで含めて検討するでしょう。

若者・女性をターゲットにしたため、比較的年配の購入者の多いプリウスという名前をはずしたといわれています。しかし、この燃費の問題が、事実上プリウスという名前を付けられなかった本当の理由かもしれません。

もともと年明けからさんざん44km/Lという話が出ていましたから、装備など削れるだけ削っても、待っていた人の期待には届かなかったのが現実。思っていたより性能を上乗せ出来なかったということでしょう。それでも、他の車よりはいいんですけどね。

さて、実質的な購入対象となるのがSとGグレードです。続けて大胆予想を続けます。Sは178万円。そして上級グレードのGが188万円でどうでしょうか。190万円以上になると、通常のプリウスとの差がなさ過ぎて、割高感ばかりが目立ってしまいます。

Lと違うところは、ボディカラーの選択肢が10色に増えます。新色であるライムホワイトパールクリスタルシャイン(長っ!)とシトラスオレンジマイカメタリックをはじめグレーメタリック、スーパーレッドV、イエロー、そしてブルーメタリックです。

タイヤは15インチ、プライバシーガラスとなり、リアウィンドウもパワーウィンドウになります。ヘッドレストがうごくようになります。スピーカが2つから4つに増えます・・・って、結局今時の自動車としては普通になる。

SからGになると、ステアリングが本革巻き、シート表皮がスエード調、運転席と助手席の間にアームレスト付きコンソールボックスがつくなどが大きな違い・・・というか、誤差範囲みたいな違いでしょうか。

さらに問題なのは、最近の車では多くが標準装備ともいえるようなものが、メーカーオプション・パッケージとしてわけられていること。オプションにもかかわらず、ほぼ半強制的にいくつを付けないとしょうがない。しかも、場合によってはパッケージですから、いらない装備も付いてきてしまう。しかもこのオプションをつけて重量が増えるごとに、燃費がどんどん悪化していくのです。

それでは、メーカーオプションついてもおおざっぱな価格を予想します。スマートエントリーパッケージは、必須。当初の生産分はすべてこれを装着しているため、選択しないと納期は半年以上先になるかもしれません。5万円。

LEDヘッドランプとフォグランプのパッケージは12万円。センターメーターにいろいろエネルギー情報などを追加表示するアドバンストディスプレイパッケージは4万円。

女性がほしがりそうなオプションをまとめたのがビューティパッケージ。エアコンからナノイーを放出して、お肌が潤う。ウィンドウガラスの紫外線透過率を極限まで抑えます。シートがすぐ暖かくなるヒーター付き。助手席のサンバイザーにもミラーがついている。5万円。

ツーリングパッケージは、16インチタイヤとアルミホイール、リアスポイラーが派手になったりします。10万円。

そして、ナビレディパッケージとオーディオパッケージはどちらかの選択。アクアにはメーカーオプションナビはありませんので、すべてディーラー装着の純正か社外品のナビかオーディオを使うことになります。ナビレディを選択すると、バックガイドモニター用のカメラ設置と配線をしておいてくれて、スピーカが6個に増えます。オーディオパッケージはCD+ラジオ+6スピーカで、いずれも4万円でどうでしょうか。

スマートエントリーとナビ/オーディオは必須ですから、9万円は必ずかかる。外見をよくしようと、LED+ツーリングを選ぶとさらに22万円。インテリアもよくしようと、結局すべてのオプションを装備すると、全部で40万円となります。

つまりGでフル装備のオプションを考えていたら、本体で228万。その他の細かい諸経費・税金もいれると260万程度になると予想します。ただし、ここにはディーラーオプションははいっていませんのでももう少し上乗せが出る可能性があります。期間限定のエコカー減税は10万程度ですから、間に合っても250万。

単なる1500ccのコンパクトカーのイメージから考えると100万円程度よけいにかかるわけで、これをハイブリッドという理由だけで納得して払えるかどうか。ガソリン代で元を取ることは、絶対にできません。ガソリン代150円/Lで年間1万キロ走っても、5万円/年程度しか得にはなりません。

現実的な選択としてはSグレード(178万)にスマートエントリーとナビのパッケージ(9万)。ナビとETC(15万)、諸経費25万くらいで230万弱、減税に間に合って220万円というのところになるのでしょうか。

強制オプションのために、本体価格より必ず上乗せがあることを考えると、かなり高めの車になりそうです。ハイブリッドが価値のあるシステムであることは認めますし、よりコストがかかることもしょうがない。しかし、ここまで露骨なコストダウンをして、以前のシステムを流用する形で開発費も相当抑えられているはず。

ですから、現実には予想した価格よりも低くなることを期待しますね。なにしろ、ヴィッツの1500ccには、アクアのGグレードの装備+スマートエントリーパッケージがほぼ丸々標準で揃っているわけですから。

さて、購入を考えているあなた、どうですか? それだけの価値を見いだせますか? 個人的には込み込みで200万以内なら・・・という感じがしますけどね。