2016年1月27日水曜日

フラジャイル


テレビの連続ドラマというのは、あまり見ない。

特に最近はマンガが原作であることが多くて、それだけでも何故か興味を失ってしまいます。しかも、医療系ドラマともなると、医者としてはドラマの「嘘」ばかりが目について、荒唐無稽の内容にうんざりしてしまうことばかり。

今季のドラマの一つ、フジテレビの「フラジャイル」も、マンガが原作の医療系ドラマ。さぞかし、自分的にはダメダメだろうと思いきや、いやいやこれがけっこう面白い。

まず、主人公が臨床医ではなく病理医というところがいい。臨床医だと、患者との関係がどうしても前面に出てしまい、よりドラマチックな展開のために嘘が多くなる。

その点、病理というセクションは、直接患者との接点がない。病理は、手術や生検で得られた病気の組織を顕微鏡で見て診断を下します。

例えば、臨床医は症状や画像検査、血液検査などからだいたいの診断を推定します。それが悪性腫瘍なら、手術をした方がいいのか、薬の治療をしたほうがいいのか、あるいはどこかに転移していないかなど、一部の組織を採取して病理の判断を待ったりします。

病理医は、臨床医からの情報をもとに組織をいろいろな方法で染色して、顕微鏡で見ることで細胞レベルの変化を確認するわけです。

推理小説でいうところの「安楽椅子探偵」みたいな役回りで、自分で実際に事件の関係者に会ったり、現場を調査したりはしないのと同じ。

そのかわり、ドラマでは臨床医は、思い込みが強く、患者から得られる情報の漏れが多いように描写されているのはやや行き過ぎのように思いますが、まぁ主役ではないので許しましょう。

ただし、突っ込みどころはあります。第一話で、階段で転落して頭を打った患者さんを神経内科が診ているというのはあり得ない。総合病院なんだから、脳神経外科でしょう。しかも、神経内科だったら、足のもつれを単純に腰の椎間板の問題にしたりはしないで、頭の異常を追及するはずです。

外科医が手術中に採取した組織をすぐに病理で確認するというのはありますが、この場合にわざわざ手を下して病理まで外科医が組織を持ってくるというのもあり得ない。だとしたら、小雪さんはよほど下っ端で、手術を見学していただけの人になってしまう。

まぁ、些細なことには目をつぶって、ドラマと割り切って見れば、まぁまぁTOKIOの長瀬くんが演じる主人公のキャラがなかなか興味深くて面白い。

・・・と、珍しく医療系ドラマを褒めようと思ったのですが、第2話で早くもダメダメなところが出てしまいました。安楽椅子探偵には、実際に情報を集めてくる「ワトソン君」が必要なんですが、どうもその役割をするのが武井咲の演じる新人病理医。

その新人病理医が、患者さんの積極的に関わるようになってしまいました。しかも、患者さんが不在の自宅に押しかけて、家の中を捜索するという、極めてあり得ない状況。荒唐無稽、言語道断の行為です。

これでは病理医が主人公である必然性が無くなってしまいます。今日は第3回の放送がありますが、このまま見続けるか、やっぱりこの手のドラマは駄目だとなるか・・・さぁ、どっちだ?!!

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