2016年1月4日月曜日

Amazonでお坊さん

あらためまして、今年もよろしくお願いいたします。

・・・って、三が日が終わったというのに、何寝ぼけてんねん。と、まぁ、突っ込まれそうですが、今日からクリニックは通常の診療を再開いたします。

日程的に、月曜日から始めたいというところで、日程的にはうちも含めて12月29日から休み、1月4日から再開というスケジュールのクリニックが圧倒的に多いですね。

年末年始というのは、自分だけだったら特に休まなくてもいいんですが・・・って、強がっているわけではなく、休みが入るとその前後が仕事量が増えるので、それはそれでけっこう辛いところもある。

しかし、スタッフがいないとクリニックは回りませんし、実際のところ自分もクリニックは休みでも、この時にしかできない仕事をいくつかはしていたりするわけです。

それはさておき、年末に耳にして、ちょっとびっくりした話題が・・・

お坊さん 法事・法要手配チケット・・・というもの。

いつも通販で利用しているAmazonが12月から始めた新しいサービス。

法事をしたいときに、Amazonでこのチケットを買うと、手配業者から連絡があり細かい段取りの打ち合わせののち、お坊さんを数週間で手配できるというもの。

価格も明示されていて、基本料金は\35,000。自宅から墓地への移動が入ると\10,000追加。戒名をつけてもらうと\20,000追加という、わかりやすいシステム。

当然仏法界からは非難があがっているようで、宗教を商売にしているのはけしからん・・・ということらしい。

カスタマーレヴューにも、いろいろ意見が寄せられていますが、だいたい賛成・反対が半々という感じです。

自分もまじめな仏教徒ではありません。ほとんど葬儀の場合だけお寺を利用しているだけですし、あとは観光でどこかの寺を訪れるだけ。

うちの父親は日蓮宗のお寺に頼んでいましたが、そこも代替わりしてから疎遠になってしまい、現在は特に付き合いのあるお寺はありません。もしも、何かの時は葬儀場などに依頼して手配してもらうしかないだろうと思います。

そういう意味では、お手軽でこういう手配が簡単にできて、なおかつ予算がはっきりしているのは今の時代に合っているように思いますので、特にこれに対して批判的な気持ちにはなりません。

実際、宗教というのは、すでにお経をあげることで「商売」として成立しているわけですから、あとは利用する人それぞれの心の問題だと思うんですよね。

あまり裕福ではないお寺からは、仕事を増やせるチャンスという考えもでているようですし・・・

ただし、自分がこれを利用するかというと・・・たぶん、しない。

少なくとも、急にニーズが発生する葬式には間に合わない。葬式にお願いしたお寺が、よほど変なところでなければ、その後の法事・法要には、そのまま直接お願いをすることになると思います。

まぁ、自由化の時代ですから、いろいろな独占的な事業に対して、いろいろなアプローチが登場するものです。医療だって、今後とうなっていくのかわかりませんよね。