「熱いトタン屋根の猫」とくれば、良くも悪しくも、ハリウッド全盛の時代の1958年に作られたアメリカ映画。
監督はリチャード・ブルックス、主演はエリザベス・テイラー、ポール・ニューマン。テネシー・ウィリアムス原作の人間ドラマで、家族の間の濃厚な愛憎劇です。残念ながら大きな賞は逃したものの、名作の誉れの高いものと言って良いと思います。
ただし、こちらは熱くはない。
どう見ても、ほのぼのムードでじたばたしていない。寒い時期なのに、昼の太陽で温まったトタン屋根の上でうとうとしている感じ。
しばらく見ていたんですが、ときどき目をあけましたがなんかボーっとしていて、ほとんど動きませんでした。
見ようによっては、大きな苦悩に阻まれた自分の人生について思慮しているのかもしれませんが、いずれにしても、絵になる猫です。