冬です。いくら暖冬と言っても、冬は冬。
今年は新年早々から、各界の大きなスキャンダルが連発して、どうなるものかと思っているうちに1月はもう終わり。なんか、荒れた年になりそうな雰囲気が漂っています。
さて、カメラをいつでも携行することは忘れていないのですが、多少なりとも写真らしい写真を撮りたいと思うと、結局行動範囲の中で絵になる場所というとここくらいしかない。
神宮外苑です。絵画館前の青山通りから続く銀杏並木は、紅葉の時期には人だかりがすごくなる、都内の風物詩として有名な場所。
もうこの時期になると、銀杏の葉はすべて落ちてしまい、もう歩く人もまばらです。乾いた冷たい風がピューっとでも吹こうものなら、思わず襟を立てて肩をすぼめたくなる。
それはそれで、季節感があって悪くはありません。かえって、少ない陽だまりを見つけることができれば、かえってそのぬくもりがありがたかったり感じられるとものです。
こういう光景にぴったりの曲というと、クラシックファンならシューベルトの「冬の旅」かもしれません。ただ、失恋して死を求めてさすらう内容ですから、もっと厳しい寒さが表現された光景じゃないとしっくりこないかもしれない。
洋楽ファン、あるいは昭和人にとっては、サイモン&ガーファンクルの名曲、「冬の散歩道」というのがあります。とは言っても、これも歌詞の内容は楽しいげなものではありません。
まぁ、冬というのは、希望にあふれた春を際立たせるために、より厳しく冷たい方がいいのかもしれませんけどね。