今年は暖冬と言われて、実際に寒さはきつくなく、各地のスキー場でも雪不足は深刻のようです。それでも、冬は冬、それなりに寒い。
そんな中で、「あー、また春が巡ってくるんだなぁ」と思ったのがこれ。梅の花が咲いていました。
そんなに風流人でもありませんが、葉が落ちて寒々とした樹の枝の先端に一輪だけ花が咲いていると、嫌がおうにも目立ちますから、思わず見入ってしまいます。
見事に春爛漫を感じる満開の桜もいいですが、これから春になってくる期待感を持たせてくれる梅一輪も、ワクワクさせてくれていいもんです。
ちなみに、場所は早雲寺境内。
早雲寺は箱根湯本にある、小田原北条氏の菩提寺。小田原北条氏は、鎌倉幕府で権力を得た北条氏とは遠い親戚筋だそうですが、直接の血縁関係は無いので後北条氏とも呼ばれます。
1521年にその祖にあたる北条早雲の遺志により、以天宗清が開山したとされます。1590年に豊臣秀吉の小田原攻めの際に焼失し、1627年に再建され今に至るという歴史のあるお寺。
今時のいろいろと飾り立てたお寺と違って、広々として清楚な雰囲気が漂う場所でした。