2021年2月27日土曜日


車やバイクで、他人の迷惑を顧みず走り回る連中は今の時代にもいるわけですが、日本では70年代に登場したバイクによる集団暴走行為をする連中が最初の社会問題になったんだろうと思います。

それ以前は、カミナリ族と呼ばれていたバイク集団がいましたが、主として社会から落ちこぼれた、あるいは社会に反抗したいという若者が中心。

ところが、70年代はいわゆる「不良」たちがグループを形成するようになり、積極的に他人に対する迷惑行為として暴走を繰り返すようになったと思います。

これから「暴走族」という呼び名が定着し、迷惑行為を超えて犯罪行為に及ぶようになり、時には暴力団などの予備軍的な性質も持つようになりました。

当初は大通りをルール無視で走り回り、爆音とクラクションを響き渡らせていた暴走族は、警察の取り締まりが厳しくなると、一本、二本裏の道を平気で走り回るようになりました。

そこで、その時代に中学生・高校生だった自分の場合、彼らをかっこいいと思う・・・わけはなく、住宅街の中にある家の前を走り回る暴走族が登場したことで、うるさいとしか思えず、大変怖い存在でした。

話は変わって、医者になって大学病院で救急医療に携わるようになると、当直をしていて夜中に働かされるほとんどがバイク事故。何カ所も骨折して、死ぬかもしれなかったような事故を経験しても、彼らは「治ったらまたバイクに乗りたい」と言うんです。

もう、理解の範疇を超えている。できれば、自分がいる病院の近くでは二度と事故らないでもらいたいと思ったし、バイクがなければどれだけ仕事が楽になるかと考えたものです。

そんなわけで、はっきり言って、バイクは嫌い。自分は絶対にバイクに乗りたいと思わないし、家族にも乗らせない・・・なんて、思って来ました。