2021年6月12日土曜日

二酸化炭素の測定 その2


人間は呼吸で、酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出しています。二酸化炭素の濃度測定は換気の目安になる・・・ということで、ゴールデンウイーク明けから、クリニック内で測定器を置いています。

空気中に含まれる二酸化炭素は0.04%、つまり400ppmです。建築基準法で建物内の二酸化炭素濃度は1000ppm以下と決まっていて、それ以上は空気の停滞を意味し換気を必要とする状況とされます。

クリニックは四方に窓があり、微風でもあれば空気の通りが良く開放的なので、測定器を置いてみたもののほとんど変化が無く測る意味が無い感じでした。何しろ、めったなことではクリニック中で500ppmを超えることはありません。

ところが、この数日の暑さ・・・さすがに30゚cになると風が通っても辛い感じ。今年初のエアコンによる冷房をいれてみました。当然、窓は全部閉めます。

もともと一番空気の流れが良くない診察室では、自分と患者さんがしゃべっていると、二酸化炭素はどんどん上昇して、時に700ppm近くになったのには驚きました。自分一人の時でも、500ppm台はざら。

もちろん、基準の1000ppmに近づくほどのことはありませんし、窓を開けて換気をすると速やかに400ppm台に戻りますから、問題になるほどではありません。

もっともppmという単位で数字を見ると、物凄い変化のように思えてしまいますが、%で言えば0.04%が0.06とか0.07%になったという程度ですけどね。

一般的に窓が無いか、あっても閉めている飲食店だと、火を使うこともあって二酸化炭素はけっこう高くなると思いますが、安心のためにこういう数字を見せるのは効果的だと思います。