2021年6月3日木曜日

読む日本史


大手の出版社は、たいてい創立f××周年とかの記念事業として、日本史をまとめ上げています。考古学に分類されるような、有史以前の世界から直近の現代史までをたどるには、全10~20巻くらいの大規模なものになります。

本来は起こってきた事実は一つのはずですが、すべてのイベントが白日の下に晒されているわけではないので、学者によって歴史に対する考え方は微妙に異なる部分があるらしい。

各社の日本史全集で、どれを選ぶかによっては大筋は同じでも、その史実に対する評価には微妙な差異があるものです。さすがに名の知れた出版社では無い(と信じたい)と思いますが、下手をすると思想誘導的な怖いものもあるかもしれません。

とは言っても、日本人ですから、少なくとも自国の通史くらいは一度は目を通しておきたい・・・と思って揃えたのが小学館のシリーズ(全16巻+別巻1冊)。

他との読み比べが簡単にできる量じゃありませんから、これを選んだ理由は、21世紀になって発行された新しい出版物であることと、Amazonで古本で揃えやすかったということ。定価が1巻2400円ですが、だいたいいずれも1000円くらいで見つけることができました。

おそらく特徴となっているのは、各巻のタイトル。「××時代」が小さくなって副題扱い。主タイトルは、その時代を象徴する内容を示すものになっています。従って、学校の教科書のような事柄の羅列ではなく、執筆した学者の歴史的な評価が多めの「読み物」的な編集になっているのが特徴なのかもしれません。

一冊をまじめに読むのは大変なので、気になることがあった時に、その項目に関連するところを少しずつ拾い読み程度しかしていませんが、その繰り返しでいいのかなと思っています。