今日は久しぶり、本当に久しぶりに一日中喋り続けでした。
医者の仕事は、実際にやっていることと言えば、ほとんどが喋りです。朝から晩まで、独演会みたいなもんです。
この喋りというのは、本当に疲れるんです。一般の方で、いくら話し好きの方でも、医者ほど喋り続けることはないと思いますよ。
喋るというのは、呼吸のうちの息を吐く方の連続ということです。人は酸素を吸い込んで、二酸化炭素を吐くことで呼吸をしているわけです。喋り続けていると、体の中の二酸化炭素が欠乏してしまい、ぼーっとなってくる。
時々、ゆっくりと深呼吸をして、二酸化炭素を少し体の中に貯めていかないと、意識を失ってしまいそうです。
パソコンの来院者リストを見て、ここで一区切りつきそうだと思っていて、区切りの患者さんの診察をしていることがあります。
今日はその患者さんが終わると、また1人来院されているという状態でした。なかなか休憩するタイミングがなく、けっこう消耗した感じでした。
患者さんがまとまって来院された場合は、どうやっても待ち時間はでてしまうわけで開き直ってやるしかありません。ところが、ポツンポツンと患者さんが来る場合には、1人に使う時間ものんびりペースになるので、気が付くと結局待ち時間が多くなってしまうことがしばしば。
とにかく、専門用語をできるだけ使わず端的に説明していくことを心がけていると、やはり喋りの量ほ減らすわけにはいきません。二酸化炭素が減っていくのも、医者としては歓迎すべきことなのかもしれません。