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2010年7月19日月曜日

クラウドコンピューティング

コンピュータ関係の技術というのはものすごい早さで動いていて、一般の自分のようなマニアでもとてもついていけるものではありません。この辺に大きなマーケットを見いだすことができれば、あっという間に高額所得者になることも夢ではありません。

もっとも、その影には方向性を見誤って失敗し、社会から墜ちていく人々もいるわけですから、諸刃の刃みたいなものかもしれません。

そんな中で、自分が最近利用しだしたのがクラウドコンピューティング。クラウドというのは雲という意味ですが、インターネットを介してあちこちにサービスを提供するシステムが雲のようにぷかぷか浮かんでいる、というところから来たネーミングのようです。

これじゃ、何をするサービスなのかよくわからない。具体的にいうと、インターネット上のサービス・サーバーに自分の使用したいデータを置いて、そこで必要な処理をしてしまうということ。

もともと、80年代のコンピュータはひとつひとつが独立して存在していました。それぞれのパソコンにソフトウェアとデータが存在していて、その箱の中だけで処理をしていたわけです。パソコン間のデータの移動はカセットテープ。その後フロッピーディスクによって、だいぶ楽には成りましたけどね。

次に90年代に入ってパソコン通信という方法で、データのみのやりとりが可能になりましたが、これは個々のパソコンを一対一で連結するためのものでした。

90年代なかばにインターネットが一般化され、コンピュータのネットワークは自由に構築できるようになったわけです。それでも、基本的にはデータの交換だけを行っているわけで、データ処理は個々のパソコンの仕事であることに変わりありません。

2006年にgoogleがクラウドコンピューティングという言葉を使い始めました。これは、googleのホームページからアカウントを取得して、ユーザーは自分のデータをgoogle側のサーバーに転送して利用するというものでした。

例えば無料のGoogle mail (Gmail)というのも、メールのデータを自分のパソコンではなくGoogle側に置くことにより、パソコンとネットワークに接続できる環境さえあれば、どこからでも、どのパソコンからでも利用できるわけです。

さらにこのサービスは拡大し、今では画像をはじめ、一般ドキュメントも転送して利用できるわけです。セキュリティという面を考えると、もちろん何でもというわけにはいきませんが、まぁ普通に使うデータの大部分は、特に問題はないと言えるでしょう。

例えば写真を撮ってブログで利用したいとすると、今まではどうしたでしょうか。まず、デジカメで撮影して、メモリーカードを取り出してパソコンに挿入したり、あるいはUSBケーブルを使ってパソコンに転送していました。

今では携帯電話のカメラが大変高機能になっていて、自分の使っているXperiaは800万画素もあり、さらに簡単な加工もXperiaの中でできてしまいます。撮影したら、ほとんど自動的にクラウド側に転送してしまいますので、いつでも簡単に利用ができるわけです。

翻訳サービスも、翻訳しているのはサーバー側の仕事で、自分のパソコンの仕事はWebの表示だけですむ。また表計算も、わざわざ高いソフトをアップデートしなくても、基本的な作業は全部サーバー側でやってくれるというのも凄いことです。

また、USBメモリーなどにデータを入れて持ち歩かなくても、クラウドを利用すればどこでも簡単に仕事ができる。USBメモリーとか、けっこう無くしやすい。個人情報の問題もあって、けっこう持ち歩くのは危険だったりしますよね。

さらに、そうやって作業をしていると、いつの間にか同じファイルがあちこちにできていて、どれが一番新しいものか探すのがけっこう面倒になってきたりします。

使用できる容量が少なめだったり、あるいは宣伝が表示されたりということがありますが、たいていのクラウドサービスでは無料アカウントが用意されています。しかし、自分位にはまったく問題はありません。

そもそもコンピュータの性能にあまり依存しないので、ハード的にもハードルが低くても十分に利用できるのも嬉しいことです。当面は、無くてはならないパソコンの利用方法となりそうです。