今日は午前中は閑で、午後は・・・なんとレントゲンのデータ転送が調子が悪く、それも手伝ってかず~っとわさわさして、なんか疲れました。
うちのクリニックでは開院当初から、デジタルプレートにレントゲン写真を撮影すると、ただちに読み取って、レントゲン用のサーバーに送ります。それを診察室から読み出すというわけで、1枚の写真なら1分程度、4枚なら数分で見ることができます。
自分の父親は撮影すると暗室で現像・定着作業をしてしばらく乾燥させてから見ていたことを考えると、夢のようなシステムです。
自分が医者になったころは、レントゲン撮影をして、結果は来週なんていうのが普通でした。それから自動現像機が普及して、だいたい数分以内に乾いたフィルムが出てくるようになって、画像診断は飛躍的に進歩したわけです。
フィルムと違ってデジタルデータとして画像を見れるようになって、画質をいろいろといじれるため、フィルムでは見れなかった部分まで参照することができるようになりました。拡大も思いのままで、診断には大いに役に立つようになったのです。
レントゲンの画像の専用フォーマットをDICOM(ダイコム)といいます。専用のサーバーはDICOM Server、診察室の画像を見るためのクライアントを含めたシステム一式をPACS(パックス)と呼んでいます。
実は数日前から、デジタルプレートの読み取り機からDICOM Serverへのネットワーク転送がエラーになりやすくなっていました。どうも原因がよくわからない。
今日は朝から、転送に時間がずいぶんとかかっていたのです。そこで、昼にServer PCの入れ替えをおこないました。もともとLinux baseの小型PCを使用していたのですが、このメーカーから別機を無償提供されていたのです。
とりあえずレントゲン用のネットワークに接続して、サーバー設定をして何度か再起動の後に稼動状態をチェック。まぁ、大丈夫そうだなというわけで午後の診療をむかえたのですが、いざ始まると・・・なんでこんなに時間がかかるんでしょうか。
結局、使用していたクライアント用のViewerも捨てて、使い勝手の悪いServerに搭載されているWeb baseのソフトを使用することにしました。でも、それでも一向に具合はよくなりません。
明日は、もう一度設定などを調整してみまますが、それでもだめならいよいよメーカーにヘルプするしかありません。大変便利になったシステムですが、いざとなるとこっちが使っているというより、使われているな気がしてきました。
便利と不便は表裏一体ということでしょうかね。特にこういう仕事で使っていると、いつでも不調時の代替方法も考えておかないといけないのが大変です。有効なリカバリーショットを放てないと、場合によっては診療がストップしてしまうかもしれませんからね。