2016年2月26日金曜日

朝ごはん、食べる? 食べない?


寝ている間でも体は脱水になっていて、脳のエネルギーになる糖分も減っているので、朝になったら水分や糖分を補う必要があります・・・

というわけで、一般的には朝食を食べることは必須という話が基本と考えられているのですが、逆に朝食を抜いたほうがよいという意見もかなりある。

実際に、朝食を食べるグループと食べないグループに分けて、一定期間観察する実験がいくつか行われていて、結果として体調の変化はほとんどないという結果があるようです。

人間は消化・吸収・排泄に半日以上必要なので、朝食を抜くことで内臓が休む時間が作れるという理由で説明する人がいます。朝ごはんを抜くことで、体の働きが朝の排泄の時間に集中できるという説明もあったりします。

ただ、もともと寝ている間も声明を維持するために体はいろいろな動きを止めていないわけですから、実際に「内臓が休む」ことがあったり、「排泄に集中」したりするのかというと疑問を感じます。

国立がん研究センターの調査では、朝食抜きの場合、脳出血のリスクが1.36倍も高かったということです。また、ハーバード公衆衛生大学院の調査では、心臓病リスクが1.27倍だったという話です。

これらの病気の発症は複合的な理由が関係しますから、朝食だけで病気にならないと結論づけることはできません。しかしも食べない方が病気のリスクが下がるという研究は聞いたことがありません。

一応、食べる方が良さそうな話になるのですが、絶対的な根拠は示せていないというのが実情でしょうか。

・・・でもって、自分はというと・・・もう、人生の大部分、少なくとも大学生以後はほとんど朝食は食べていない。

朝はコーヒーを飲むだけ。少ない時で2杯、多いと4杯くらい飲んでいる。ミルク、砂糖は使いません。

今までは、大きな病気はしたことが無く、医者になって30年間の中で、寝込んだ経験はありません。開業して10年、自分の病気で休診したのは、虫歯がつらくて早仕舞い(情けない!!)というのが一度あるだけ。

どっちがいいとかを結論できる立場ではないので、とりあえず一定の生活習慣が大事かもくらいの話にしておきたいと思います。