インフルエンザ流行は、相変わらず続いています。
ただし、2月第1週がピークで、第2週は山を越えたようです。学級閉鎖の数、入院数なども、少し減りました。
それでも例年に比べて高い水準ですから、引き続き注意が必要です。発病している患者さんの半分は、10歳未満の小児です。
検出されたウイルスは、大多数はワクチンとの適合はいいのですが、一部にまったくワクチンの効果が期待できないものも出現しています。
数日前にテレビの取材を受けた医師の話で、「うがいは無駄」ということが紹介されていました。
ウイルスの曝露後、20分で感染が始まるので、1時間に3回以上うがいをしないと意味が無いというもの。これは、テレビのいつもの手法で、話をセンセーショナルににして視聴者にインパクトを与えようとするものです。
できるだけうがいをすることで、ある程度の予防効果が期待できるわけですし、お金がたくさんかかることではないので、それを「無駄です」、「意味がありません」として放送するのはいかがなものかと。
マスクもウイルスを飛散させない手段としては効果があります。つまり、かからないようにするためというよりは、移さないためなんですが、一人一人の気遣いが流行を小さくするという意味でも大切です。
いずれにしても、あと数週間は十分に注意をしないといけません。関節リウマチの患者さんは、免疫力を抑える薬を使っているので、重症化したり長引くリスクがありますので、まだまだ気を緩めないでください。