長寿の例えによく引っ張り出されるのが亀。
鶴は千年、亀は万年、というのはずいぶんとよく聞く言い回しです。とは言っても、本当に亀が×万年も生きていたら、人間の歴史以前から生きていることになってしまいます。
実際のところ、大型のゾウガメだと平均150年、少なくとも人よりは確実に長寿です。
ギネス記録では、探検家のジェームス・クックがトンガ王室に献上した亀は、少なくとも188歳まで生きて世界一になったとされていますが、さすがに怪しい話のようです。
特徴の甲羅は、胸周りの骨が一体化して板状になったもの。堅牢な甲殻ボディが、外敵からの侵襲防御に大きく役立っている。
それでも、食用として、あるいは甲羅を利用した装飾品などのために乱獲されたこともあるそうで、一番怖いのは「人間」ということなんでしょうか。
童謡では「世界一遅い」と揶揄される歩みですけど、そののんびりとした生活が健康にはいいのかもしれません。