二十四節気でも、七十二候でも、大小がつく名前は組になって登場するのですが、小満(しょうまん)に対する大満はありません。
小満は、春になって目覚めたあらゆる生命が成長して一定の大きさになってくる頃ということ。
春の訪れが、生命(いのち)の育みが始まるきっかけなら、初期の目的が達成される時期であり、この後は成長から成熟へ移り変わっていきます。
最後で、ばたばたしてしまいましたが、去年の6月から始めた二十四節気巡りは、この小満で一周しました。
暦は季なら4つ、節気なら24、候なら72。生活に密着した、本当に必要なことを伝えていくために実用的な知識として伝わり続けてきました。
暦は古臭いものという印象を持ちがちですが、現代でも十分に通用する内容が盛り込まりていて、ちょっと意識するだけでも日常の光景が一味違ったものとして見えてきます。
一度でも一周してみると、自分のありふれた生活を豊かにする要因の一つになることは間違いなく、今後もさりげなく意識していくようにしたいと思います。