先週は、インフルエンザでばたばたしていましたが、実は個人的には大変興味を持っていることがあったんです。
Windows 7の発売です。まぁ、マイクロソフトの商売はなんだかんだといわれますが、実際遊びだけでなく業務でもWindowsを使い続けているわけですから、OSのバージョンアップには敏感になります。
今のWindowsの実質的な歴史はVer.3.1から始まったと言えるわけです。Ver.1は見たこともありません。Ver.2はMS-DOSという古典的なOSの上で動くアプリケーションで、やたらの重くなるだけのプログラム・ランチャーでしかありませんでした。
そしてVer.3でやっと、Windowsらしい動きがでるようになって、Ver.3.1で使えるものになったと思います。インターネットが一般に使われだしたのもこのころ。
真のWindowsはその次のWindows95からと言われるのは、Win95が初めてOSとして存在し、互換性維持ためにMS-DOSは形だけ内包されるようになったからです。
次のWindows98では、インターネットが強化され、まさに誰もが使う形が整ったといえます。と、同時にWindowsNTという、業務用のセキュリティを強化したMS-DOSを完全に 排除したOSが登場し、Ver.3から4になって、こちらも使えるものになっていました。
このNT系の進化、つまりWindows2000に力を注いでいたマイクロソフトは、一般向けのWindows98はWindowsMeというマイナーチェンジでお茶をにごしてしまったのです。このようなソフトをとりあえずのつなぎという意味で、ブリッジングソフトと呼ぶわけです。
そして、NT系と98系を統合した形で完成されたのがWindowsXP。はじめはWindows2000に比べて、安定性が悪いとか動きが重たいとか言われていましたが、少なくとも現時点では大変成熟したOSとして高い評価を与えることができると思われます。
そしてマイクロソフトは2007年に大いなる自信をもってWindows Vistaを世に送り出したわけですが、これがまったく受けない。見た目の華やかさはあるものの、そのためにOS自体が肥大化しすぎて、とにかく動きが悪すぎる。
ハードの性能に依存しすぎて、一般が使うクラスのパソコンではとても実用的ではありませんでした。自分も一台購入して、あまりのひどさにあきれてしまいました。そのパソコンは、無理やりサポート外のXPへのダウングレードをしてなんとか使っています。
マイクロソフトとしては残念ながら、一般からはブリッジングソフトの扱いを受けることになってしまいました。OSの不評は、ハードの売れ行きにも大きな影響を及ぼしました。
長々と書いてきましたが、その反省の元に完成したのがWindows 7というわけです。前評判では外見的にも機能的にもVistaの多くを踏襲しているものの、動きが軽くなって、使いやすくするための機能強化が随所にあり期待度は高まります。
というわけで、今回は早速購入してみました。クリーンインストールで、とりあえず使えるようにして、今日は一日いろいろいじってみました。全体の印象としては、確かに悪くない。
もちろんハードがよくなっているわけですから、当然といえば当然ですが、一見地味な感じがするものの、ちょっとした使い勝手が向上しているというところでしょうか。ただ、これでXPのサポートも近々終了ということも発表されているので、なかなか思いは複雑です。
ただ、このインストールで実はだいぶてこずった。すでにVistaが入っているパソコンに対して、アップグレードという形で導入するパッケージなのですが、途中でミスをしたらしく、ブルースクリーンの連発となってしまいました。
何回も出したり入れたりで、こりゃもうハードを修理に出すしかないかと思いました。結局、認識できないデバイスの関係だったようで、これを強制的にオフにして何とか事なきを得ました。
いゃ~、パソコンメーカーのサポートディスクが、届いてからにすればよかったと思いましたが、おかげでWindows 7のいろいろなところが勉強になったところもあって、まぁよしとしましょう。