2020年9月26日土曜日

非接触型体温計測


従来、体温を測るためには体温計を脇の下に挟んでいました。耳の中に入れるタイプのものもあり、より正確・短時間の計測ができたりしました。

うちのクリニックでも、これらの体温計は使用するたびにあるコートで清拭して消毒して、次の方に使っていましたが、新型コロナウイルスの流行により、世間の考え方は一変しました。

つまり、体への接触型による、あるいは時間がかかる体温計測は、原則として避けることが求められるようになりました。

春のうちに、手で持って相手のおでこなどに近づけて測るタイプの非接触型体温計を用意して、心配な方には触れずに体温を測るようにしていましたが、このタイプの体温計の欠点は測定する人員が必要ということ。

もちろん、瞬時に計測出来てたいした手間ではありませんが、クリニックの少ないマンパワーを一時的に占有することになり効率的とは云い難い。

よくテレビなどで見かけるサーモグラフィは、通過する人をすべてチェックできるメリットはありますが、まず機器が高額で、なおかつ画面を監視する係が必要になります。

そこで、これからのシーズンに向けて、新たに導入したのがこの機械。

体温を測る方には、意識的に顔を近づけてもらう必要がありますが、とりあえず担当人員を積極的に配置しなくても、非接触で瞬時に計測を完了することが可能です。

機械の説明では誤差は±0.3゚゚以内で、37.5゚゚c以上だと音で知らせてくれます。連休明けから設置していますが、幸いと言うかまだ体温が高い人がいないので、異常時に実際にどういう音で知らせてくれるのかはわかりません。

とりあえず、簡単にそれなりに計測できるし、マスクをしたままでも計測可能なので、使い勝手は悪くありません。

コツは画面の楕円内に顔をうまくおさめること。計測値が異常の場合は、あらためて体温を測定させていただきます。