「星の子」という10月公開の映画のイベントで、主演の芦田愛菜が「信じる」ってどういうことだと思いますかという質問をされて答えたこと・・・
・・・ このお話全体を通して、その人の事を信じようと思います、って結構使うと思うんですけど、それってどういう意味なんだろうと考えた時に、その人自身を信じているのではなくて、自分が理想とするその人の人物像に期待してしまっていることなのかなと感じています。
だからこさ、人は裏切られたとか期待していたのにとか言うけれど、別にその人が裏切ったというわけではなくて、その人の見えなかった部分が見えただけ。
見えなかった部分が見えた時に、それもその人なんだと受け止められる揺るがない自分がいるということが信じられることなのかなと思いました。
でも、揺るがない自分の軸を持つことはすごく難しいじゃないですか。だからこさ、人は信じるって口に出して、不安な自分がいるからこそ成功した自分だったり理想の人物像にすがりたいんじゃないかと思いました・・・
・・・ ・・・ 芦田愛菜ちゃん、何歳?
16才・・・う~ん。この子は、凄い子だ。素晴らしい子だ。ただのマルマルモリモリじゃない。
自分がこの年代の時は、ただがむしゃらに何かをやっていただけで、物事をしっかり考えるということなんてまったくゼロだった。
愛菜ちゃんの「信じる」とは何かの答えに対して、異を唱える人もいると思いますが、少なくともここまで深く考え込まれた発言ができることは人として尊敬に値します。
特に、人を信じることを相手の責任にせず、なおかつ「裏切る」という反対の事との対比の中で説明するのは、大変に説得力を持っています。
年齢とか関係なく、凄い人物を見た感じがしました。