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2009年5月19日火曜日

バンド少年時代

今と違って昔は中高生の遊びというのは、けっこう限られていて、あまりバリエーションはないものです。しかも、すぐに流行に乗ってしまうので、みんなが「これだ!!」と思うと、猫も杓子も同じことをやっていたもんです。

例えばバンド。比較的簡単なロックンロールの時代から、アドリブを聴かせるようになって、ハードロックバンドがエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの三大ギタリストを中心に一気に花開く時代でした。

また、エマーソン・レイク&パーマー、イエス、キング・クリムゾンなどを中心にした高度な音楽性が売りのプログレッシブ・ロックも強烈な個性を発揮したものです。

当然みんな夢中になって、中高生は全員ギター小僧状態。当時の少年漫画雑誌などの裏広告によく小岩のあたりの通信販売が出ていて、ずいぶんと怪しげなものを売っていたんですが、その中にエレキギターもあった。

GibsonとかFenderのような超有名高級ギターもどきのトーマスなんてブランドがあって、これならなんとか手が出せた。日本のオリジナルブランドだったGrecoなら、もう自慢できましたよ。

自分もそんなところで遊んでいましたが、いまいちうまくない。友人がしっかりアドリブをコピーしているのをうらやましく思っていました。

そんなわけで、何となくドラムの担当になってしまいました。とはいえ、ドラムセットを丸々持っているなんて奴は、相当な金持ちのボンボンかそうでなければかなりの不良。と、言うと多少問題があるかもしれませんが、だいたいそんな感じでした。

自分の場合は真ん中において一番使うスネアドラムだけを持っていました。後はスタジオの置いてあるものを利用したり、友人のを借りたり。練習ったって大きな音がしますから、普通に家でなんかできません。家では、樽とか段ボールとかを叩いて親から怒られた。

でも、まぁそんなことが今でも音楽を楽しむ下地として、けっこう役に立っていますから、人生無駄なことなんい何もない・・・って大げさか。